創価学会・池田大作名誉会長が死去 今後の影響は?

創価学会の元名誉会長、池田大作氏が亡くなりました。池田氏は1960年に創価学会の第3代会長となり、その影響力で創価学会を国内有数の宗教団体に成長させ、公明党の設立にも関与しました。そのため、池田氏の死は公明党の党勢にも影響を及ぼす可能性があります。

岸田総理大臣は池田氏の死について、「国内外で平和、文化、教育の推進などに尽力し、歴史に大きな足跡を残した偉大な存在である」とコメントしました。また、公明党の山口代表も、「池田名誉会長は公明党の創立者として一貫して見守ってくださり、深く感謝している。今後も立党精神を守り続ける」と述べています。

池田氏は1928年に東京で生まれ、1947年に創価学会に入会しました。その後、1960年に第3代会長に就任し、国内外での組織拡大に尽力しました。また、1964年に公明党を結党し、政界でも大きな影響力を持ちました。池田氏が掲げた「大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく」という指針は、現在も公明党の立党精神として受け継がれています。

公明党は1999年以降、自民党との連立政権に参画し、20年以上にわたって政権を担ってきました。公明党は「平和の党」としての立場を重視しており、自衛隊のイラク派遣や集団的自衛権の行使容認においても、自民党の行き過ぎに歯止めをかける役割を果たしてきました。

しかし、最近では公明党の比例代表での得票数が減少しており、その集票力にかげりが見えています。このため、自民党内では新たな連立を模索する動きも出ています。さらに、次期衆議院選挙に向けた自公間の候補者調整も難航し、一時は東京での協力解消の危機も起きました。

池田氏は公明党の支持者の求心力を維持してきた存在であり、その逝去によって公明党は党勢の回復や自民党との距離感など、新たな課題に直面する可能性があります。

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