BBCは21日、人気自動車番組「トップ・ギア」を当面休止すると発表しました。この決定は、司会者のアンドリュー・「フレディー」・フリントフ氏が昨年の撮影事故で負傷したことに起因しています。
クリケットの元イングランド代表であるフリントフ氏は、昨年12月に「トップ・ギア」の走行試験場で負傷しました。この事故を受け、BBCは第34シーズンの放送を中止し、フリントフ氏に謝罪しました。
フリントフ氏は2019年から共に「トップ・ギア」の司会を務めるパディー・マクギネス氏とクリス・ハリス氏とともに、視聴者を楽しませてきました。
BBCは発表の中で、「英国での番組を当面休止することを決定しましたが、フレディー、クリス、パディーの3人と共に新しいプロジェクトに期待しています。近いうちに詳細を発表します。」と述べました。
また、「ファンにとっては残念なことですが、この休止は正しい決定だと思います。」とコメントしました。
なお、今回の休止は英国以外での「トップ・ギア」のスピンオフやデジタルコンテンツ、雑誌、ライセンス事業には影響しないとのことです。
最近、フリントフ氏はBBCと和解したと報じられています。報道によると、およそ900万ポンド(約16億8000万円)の和解金が支払われたそうです。なお、この和解金はBBCの受信料からではなく、BBCスタジオズの商業部門が負担しています。
フリントフ氏の弁護団は10月、イングランドの新聞「サン」に対し、「フリントフ氏は現在も重傷から回復中です。」と語っています。
BBCは今年3月に番組の衛生・安全面を調査することを発表し、フリントフ氏に謝罪しました。この調査は独立した第三者が行うものでした。
なお、別の衛生・安全調査ではフリントフ氏の事故は対象外とされ、「トップ・ギア」の制作においてBBCが必要とする方針と業界のベストプラクティスを順守していたと説明しました。ただし、今後の制作において厳格に適用すべき重要な教訓があるとしています。
新たな「トップ・ギア」制作に向け、役割と責任の明確化やチーム間のコミュニケーションの改善など、詳細な行動計画が示されました。
(出典:BBC News)
ソースリンク: 日本ニュース24時間