「受験生に配慮」埼玉・小川町が弾道ミサイル避難訓練を中止に…大野知事「命を軽んずる行為」と批判

埼玉・小川町の弾道ミサイル避難訓練
(写真提供:日本ニュース24時間)

弾道ミサイルの飛来に備えて、埼玉県小川町が避難訓練の中止を発表しました。この決定が全国で初めてのことであり、大野知事は「命を軽んじる行為」として強く批判しています。

避難訓練の中止について

埼玉県小川町は、内閣府や総務省消防庁と共同で、来年1月19日に町立中学校で避難訓練を予定していましたが、中止が決定しました。町は「受験生への配慮」という理由で中止を決めたとしています。ただし、このような理由で避難訓練が中止になるのは全国的にも初めてのことです。

大野知事の意見

大野元裕知事は、21日の定例記者会見で、避難訓練の実施を強く主張しました。彼は「訓練は必ず行うべきであり、中止は命を軽んじる行為だ」と述べています。

大野知事は、避難訓練が死傷者を減らす効果があることを指摘しました。彼はまた、自ら外交官として中東に駐在経験があり、イラク戦争で友人を亡くした経験も持っていることを述べています。そのため、彼は弾道ミサイルの脅威について非常に真剣に受け止めているのです。

他の町の避難訓練

避難訓練は全国的に行われており、同県内でも今年度、小川町と上里町の両町が実施団体となっています。上里町の避難訓練は12月に行われる予定です。

小川町では、弾道ミサイルが上空を通過し、全国瞬時警報システム(Jアラート)が発令されたという想定で、町立東中の生徒たちがしゃがんだり、頭を守る行動を取る訓練が計画されていました。

しかし、最近のロシアによるウクライナ侵略やパレスチナ情勢などの戦争報道が盛んになっている中で、小川町は「受験前の生徒の心情に配慮する。この時期に行う意味はない」として、訓練の中止を決定しました。この決定に対しては、県内外からも中止を求める意見が数件寄せられましたが、これらは中止判断とは無関係とされています。

まとめ

埼玉県小川町が受験生への配慮を理由に弾道ミサイル避難訓練の中止を決定しました。しかし、大野知事は中止を批判し、「命を軽んじる行為」として訓練の実施を求めています。避難訓練は計画的に行われるべきであり、死傷者を減らすためにも重要な活動です。今後も地域の安全確保のために、適切な対策が求められます。

(記事提供:日本ニュース24時間)

日本ニュース24時間によるオリジナル記事を参考に作成しました。