一人で「貧しく」生きる…韓国の独居老人の年間所得はたった50万円

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高齢者の一人暮らしの年間所得は、韓国では驚くほど低いことが明らかになりました。政府の補助金や年金を含めても、独居老人の年間所得はたったの50万円です。これは全世帯の平均よりも1000万ウォンも少ない額です。

高齢者の単身世帯の年間所得は436万ウォン

保健福祉部は最近、「単身世帯社会保障受給実態分析」という統計データを公開しました。このデータによれば、2020年における一人暮らしの高齢者の年間市場所得は、わずか436万ウォン(約49万8000円)でした。この数字を見ると、単身世帯のおよそ半分は貧困状態にあることがわかります。

高齢者の貧困率は70.3%に達する

韓国の高齢者の一人暮らしの貧困率は非常に高く、70.3%に達しています。仮に政府の補助金や年金を加えた場合でも、高齢者の単身世帯の貧困率は88.9%となります。また、生計給与を受け取っている単身世帯の割合は6.5%で、全世帯の受給率(3.2%)の2倍にもなっています。これは深刻な社会問題であり、対策が必要です。

単身世帯の所得格差が大きい

単身世帯の所得格差は、年齢によって大きく異なります。19~39歳の青年層の単身世帯は、年平均で2433万ウォン(約278万円)の所得を得ています。一方、40~64歳の中高年は2241万ウォン(約256万円)であり、65歳以上の高齢者は436万ウォンです。このように、高齢になるほど所得が低くなる傾向があります。

高齢者の年金額にも格差が生じる

一人暮らしの高齢者の年金額にも格差があります。女性の月平均年金額は26万9000ウォン(約3万700円)であり、男性の44万4000ウォン(約5万700円)と比べて大きな差があります。これは、女性の経済的な不利を反映していると言えます。

支援の必要性

この統計データを分析した社会保障委員会の関係者は、「単身世帯でも、年齢や生活状況によって状況が異なるため、それぞれの特性に合わせた支援策が必要だ」と説明しています。

他の国々と比べても、韓国の高齢者の貧困状況は深刻です。より良い社会を築くためには、高齢者の生活環境を改善し、十分な支援を行う必要があります。

ソースリンク: 日本ニュース24時間