川口市に位置するブルドックソースの鳩ヶ谷工場が８８年間にわたりソースの製造を行ってきましたが、老朽化などを理由に今年９月に生産終了となります。これを記念して、同社は川口市立小中学校の児童生徒と教職員合わせて４万５０００人にウスターソース（５００ミリ・リットル）ととんかつソース（同）を贈呈することを決定しました。
鳩ヶ谷工場の歴史
鳩ヶ谷工場は１９３５年に開業し、ブルドックソースの一大拠点として活躍してきました。館林工場ができるまでの間、鳩ヶ谷工場は同社唯一の工場として年間１８００万リットルものソースを生産してきました。
地域との関わり
２０００年代後半には、地元の商工会と共同で開発したＢ級グルメ「鳩ヶ谷ソース焼きうどん」に使用する専用ソースを開発しました。また、社員たちは小中学校を訪れて出前授業を行ったり、工場見学を受け入れたりと、地域との関わりを深めました。
閉鎖と感謝の気持ち
鳩ヶ谷工場は１２月末をもって閉鎖となります。市役所で行われた寄贈式では、奥ノ木信夫市長が「地域活性化にご協力いただいた。閉鎖は残念だが、今後もお付き合いを続けたい」と述べました。同社執行役員の浅倉貴さん（６３）は、自身が同工場で初めて配属されたといい、「ソースにはこれまでの感謝の気持ちを込めた。懐かしんで使っていただけたらうれしい」と話しました。
この記事の情報元: 日本ニュース24時間
