日本将棋連盟の羽生善治会長、「藤井聡太八冠の１強を崩す棋士は「現実問題としては想像できない」」

日本将棋界の最高権力者である羽生善治会長が、日本記者クラブでの会見で、藤井聡太八冠について語りました。藤井聡太八冠は今年、史上初の全８冠を独占し、将棋界に熱狂を巻き起こしました。

藤井聡太八冠への挑戦

将棋界での全冠独占は、羽生会長自身が７大タイトル時代の１９９６年に初めて達成して以来、２７年ぶりの快挙です。羽生会長は今年６月に連盟会長に就任しましたが、藤井聡太の勢いはとどまることを知りません。そのため、藤井聡太八冠を崩すことができる棋士について問われると、「これは本当にわからないというのが実感です。藤井さんの指している内容を理解できる人が倒せる人になるのかと思っています。」と述べました。

将棋界の未来

羽生会長は、藤井聡太の登場によって、棋士たちのレベルが一気に引き上げられたことを認めています。「藤井さんの出現で棋士全体のレベルが底上げされているのは間違いありません。盛り上げていくような状況をどうやって作っていくのかが課題だと思います。」と羽生会長は見通しを示しました。

羽生会長の挑戦

羽生会長自身は、歴代最多のタイトル通算９９期を誇ります。これまでの経験から、羽生会長は次のステップに進むためには、藤井聡太を倒さなければならないと認識しています。「タイトルを取るためには藤井さんを倒さなければいけないのが現状ですが、それ以前に挑戦者にならなければなりません。」と述べました。羽生会長は、王将戦で藤井聡太八冠に挑戦しましたが、敗れてしまいました。しかし、地力をつけて再度チャンスを掴みたいという意欲を燃やしています。

将棋界における羽生善治会長と藤井聡太八冠の戦いは、まだまだ続くことでしょう。将棋ファンとして、今後の展開に注目していきたいですね。