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安倍派に所属する議員のうち、数十人がキックバックを受け、議員側にキックバックされた資金の総額は去年までに数億円にも上ると報じられています。松野博一官房長官、高木毅国会対策委員長、世耕弘成参院幹事長についても、それぞれ1000万円超のキックバックを受けた可能性をメディアが指摘しています。共同通信によれば、最近の5年間で9000万円超のキックバックを受けた議員がいるとも報じられています。では、一体誰なのでしょうか。
安倍派の中枢を担う「5人衆」に不祥事が発覚
岸田首相は12月11日、記者団に対して厳しい対応をする考えを示しました。「国政の遅滞を生じさせないために、適切なタイミングで適切な対応を考えている。今の時点では、それ以上申し上げることはない」と述べました。安倍派所属の議員がキックバックという形で「裏金」を受け取った疑惑が報道される中、政府と自民党は大きな揺れに見舞われています。
問題発覚後、当初は静観を決め込んでいた岸田首相ですが、12月7日に自らが率いる派閥「宏池会」（岸田派）からの離脱を表明し、態度が一変しました。裏金疑惑が浮上している安倍派の松野博一官房長官や西村康稔経済産業相の更迭を固め、同派幹部の萩生田光一政調会長や高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長も交代させる方針に傾いています。松野氏らは安倍晋三元首相を失った後も最大派閥の中枢を担う「5人衆」と呼ばれています。
さらに政権内では、キックバックの受け取りを否定している鈴木淳司総務相や宮下一郎農林水産相に加え、安倍派に所属する政務三役（閣僚・副大臣・政務官）の全15人を交代させる案も浮上しています。最終的には疑惑が浮上していない政務官の更迭は見送られましたが、「安倍派切り」への反発の声も上がっています。
捜査の進展によっては、「ポスト岸田」を巡る動きも大きく変わるでしょう。経済アナリストの佐藤健太氏は、誰が笑っているのかがカギだと述べています。
以上、安倍派議員の裏金疑惑により、絶体絶命の岸田政権が揺れ動いています。ポスト岸田には二人の候補が浮上しており、今後の動向が注目されます。
