2.4万円で売った仮面が競売で6.6億円、元所有者の売却取り消し請求棄却 仏

フランスで驚くべき取引がありました。高齢の夫婦がたったの2.4万円で手放した仮面が、なんと6.6億円で競売に落札されたのです。この驚きのニュースが、仮面の元所有者が売却取り消しを求めた裁判での請求棄却によってさらに賑わいを見せています。

フランスの競売で破格の値段

この仮面は、ガボンの少数民族ファンが使っていたもので、19世紀に儀式で使用された非常に珍しい品だといわれています。競売会社はこの仮面が10個しか現存していないと説明しており、その価値は計り知れないものがあります。

夫婦はこの仮面を所在なげに150ユーロで売却しました。しかし、その後、モンペリエで行われた競売で仮面はなんと6.6億円で落札されてしまったのです。

売却取り消し請求の裁判

当然ながら夫婦はこの結果に驚愕し、売却取り消しを求める訴えを起こしました。彼らはまた、骨董商が仮面の真の価値を知っていたと主張しました。

しかしながら、裁判所は夫婦に対して、売却前に仮面の評価額を調べる努力を怠ったことを指摘しました。夫婦の軽率さと言い訳のできない怠慢が原因だとの判断を下したのです。また、骨董商も仮面の専門家ではなく、夫婦を欺いたわけではないと主張しました。

裁判所の判断と今後の展望

裁判所は夫婦の売却取り消し請求を退けました。これに加えて、ガボン政府も競売の取り消しと仮面の返還を求めた訴えも退けられました。

この判決により、夫婦はこの事態に納得していないようです。彼らの代理人弁護士は控訴の可能性について言及しました。

このニュースは、世界中で注目を浴びています。競売での価格差や仮面の価値について議論が巻き起こっています。

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