東京都は20日、民間鉄道会社と共に、首都圏の鉄道の混雑緩和策を技術面から話し合う会議を開いた。2020年東京五輪・パラリンピック期間中の交通混雑を避けるため、都は時差出勤やテレワークを促す取り組みを進めており、担当者は「ソフト面に加え、ハード面でも有効な方法を検討したい」としている。
小池百合子知事は冒頭に「鉄道は東京の持続的成長に重要なインフラ。(混雑解消は)官民一体で取り組む課題だ」とあいさつ。芝浦工業大の岩倉成志教授(交通計画)は講演で、ロンドンやパリといった国際都市では公共交通への投資に力を入れていると説明した。
JR東日本や東京メトロなど各企業は、運行本数や編成車両数の増加により混雑率が下がっていることや、今後は新しい信号システムを導入予定であることを紹介した。