埼玉知事選　大野氏、４野党議員と喜び爆発

　事実上の与野党一騎打ちを制し、埼玉県知事選で初当選した大野元裕氏（５５）は２５日夜、「県民にとって新しい未来の幕開けだ」と喜びを爆発させた。支援した立憲民主党など４野党の国会議員らも事務所に駆け付け、万歳三唱で祝福した。

　午後１０時すぎ、テレビで「当選確実」が伝えられ、大野氏が事務所入りすると、集まった約１２０人の支援者らは大きな声援と拍手で出迎えた。大野氏が「県民のための政治という一番大きな柱を守りたい」と話すと、会場からは大野コールが巻き起こった。

　一方、敗れた自民、公明両党推薦の青島健太氏（６１）は、神妙な面持ちで事務所に姿を見せ、深々と頭を下げた。「県民の意思は真摯（しんし）に受け止めなければならない。埼玉がもっと輝いた素晴らしい県になることを願っている」と話すと、集まった国会議員や支援者ら約１００人からねぎらいの拍手が起こった。