安倍晋三首相が26日午後(日本時間27日未明)、先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)閉幕を受けてフランス南西部ビアリッツで行った記者会見での発言は以下の通り。
「まず冒頭、マクロン大統領とフランスの皆さまの心温まる歓迎に感謝したいと思います。G7の国々はここビアリッツが面する大西洋からインド洋を経て、アジア太平洋へと一つの海でつながっています。そして、自由、民主主義、法の支配、人権、共通の価値観で結ばれています。だからこそ、本音で率直な意見交換を行うことができる。世界経済から自由貿易、そして、地球的規模の課題、さらには地域情勢に至るまで、世界のさまざまな課題について、今回も本音の議論をぶつけあいました」
「特に、安全保障と世界情勢をめぐっては、G7の首脳だけでじっくりと話し合うことができました。北朝鮮については、米朝プロセスを支持し、朝鮮半島の非核化に向けて取り組んでいくことで一致しました。そして、わが国にとって最も重要な拉致問題についても全ての首脳たちから理解と支持を得ました。核、ミサイルそして何よりも、重要な拉致問題の解決に向けて私自身、条件を付けずに、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と直接向き合っていく。冷静な分析の上に、あらゆるチャンスを逃すことなく、果敢に行動してまいります」