幸手市長選、女性教授が出馬表明 埼玉、前市長逮捕

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池田智子氏
池田智子氏

 広島市で女性店員に対する暴行容疑で現行犯逮捕、釈放された渡辺邦夫前市長の辞職に伴う埼玉県幸手市長選(29日告示、10月6日投開票)を巡り、日本保健医療大(同市)教授の池田智子氏(55)が9日、同市内で記者会見して立候補の意向を表明した。市長選には元市助役の木村純夫氏(68)がすでに出馬表明しており、選挙戦になる見通し。

 池田氏は出馬理由を「市政についてアドバイスする中で『市長になってほしい』という声をいただいた」と明かした。市役所と自治組織、NPOなどが連携する「まちづくりプロジェクト」を設けることや、保育園・学童保育の待機児童ゼロなどを政策として掲げた。

 池田氏は東京都出身。産業医科大教授などを経て、平成26年から現職。同市の有識者委員会で委員を務めるなど、市の行政にも携わってきた。

 渡辺前市長は先月7日、平和祈念式典に出席するために出張していた広島市内のバーで、女性飲食店員(20)の顔を殴ったとして暴行の疑いで現行犯逮捕、その後、処分保留で釈放された。市には抗議が殺到し、同20日に「市民の皆さんに迷惑が及んでいる状況を一刻も早く解消すべきと考えた」と申し出て、翌21日付で辞任した。

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