日本の文化と宗教施設への敬意を欠く行為として批判殺到
近年、SNSでの影響力が増すインフルエンサー。その行動一つ一つが注目を集める中、チリの元体操選手が日本の神社で撮影した動画が「日本の文化を冒涜している」と非難を浴び、謝罪に追い込まれる事態となりました。
鳥居でのアクロバット動画が物議を醸す
問題となったのは、元体操選手のマリマール・ペレスさん(25)が日本の神社を訪れた際に撮影し、自身のSNSに投稿した動画です。動画には、ペレスさんが神社の入り口に立つ鳥居につかまり、懸垂をしながら体を左右に動かしたり、脚をひねったりする様子が収められていました。
背景にはダンスミュージック、同行者は逆立ちで階段を降りる場面も
さらに、動画のBGMにはアメリカのナイトクラブなどでよく耳にするダンスミュージックが使われていたこと、別の動画では同行者が逆立ちで神社の階段を降りる様子も映っていたことから、日本の文化や宗教施設に対する敬意を欠いていると批判が殺到しました。
日本とチリのネットユーザー、著名人からも非難の声
ペレスさんの行為に対しては、「日本の文化を尊重していない」「神聖な場所で無礼だ」といった批判が、日本とチリのネットユーザーから相次ぎました。また、日本に20年以上在住しているという、人気ヘヴィメタルバンド「メガデス」のギタリスト、マーティ・フリードマンさんも「日本に来るなら、このような行為は控えてほしい」と苦言を呈しました。
批判を受けペレスさんは謝罪動画を投稿
批判の広がりを受け、ペレスさんは問題の動画を削除し、自身のインスタグラムで謝罪動画を投稿しました。「軽率な行動だった。申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と反省の弁を述べています。
インフルエンサーの責任、改めて問われる結果に
ペレスさんは2019年の南米器械体操選手権大会の団体戦で銀メダルを獲得した実績を持つ、実力派の元体操選手です。現在はインフルエンサーとして活動し、13万7000人以上のフォロワーを抱えています。今回の件は、影響力を持つインフルエンサーの行動が、大きな波紋を呼ぶ可能性があることを改めて示す結果となりました。
文化や宗教への理解を深め、責任ある行動を
今回の件を教訓として、私たち一人一人が、異なる文化や宗教に対する理解を深め、尊重する心を持ちながら行動することが大切です。特に、海外を訪れる際には、その土地の文化や習慣について事前にしっかりと調べ、敬意を払った行動を心がけましょう。