【衆院選2024】神奈川・埼玉で自民苦戦!? 注目選挙区の情勢を徹底分析!

10月27日投開票の衆議院選挙。外交・安全保障、経済政策など、日本が直面する重要課題が山積する中、国民は難しい判断を迫られています。今回の選挙では、首都圏の情勢が注目されていますが、特に神奈川、埼玉では自民党が苦戦を強いられている選挙区もあるようです。政治評論家の伊藤達美氏と共に、それぞれの選挙区の情勢を詳しく見ていきましょう。

神奈川:菅氏の影響力と候補者の苦悩

菅義偉副総裁の影響力が強いとされる神奈川県ですが、4区(横浜市栄区、鎌倉市など)では、自民党の元防衛副大臣・山本朋広氏が「やや劣勢」とされています。過去2回の選挙で、山本氏は立憲民主党の早稲田夕季氏に敗れ、比例復活当選を続けてきました。しかし、今回は党の方針により、選挙区での勝利が必須となっています。伊藤氏は、「旧統一教会問題の影響も懸念される」と指摘しています。

神奈川4区で苦戦が伝えられる自民党の山本朋広氏神奈川4区で苦戦が伝えられる自民党の山本朋広氏

5区(横浜市戸塚区、同泉区)では、国家公安委員長の坂井学氏が「やや優勢」と見られています。しかし、伊藤氏は「菅副総裁に近い坂井氏ですが、週刊誌報道がどこまで影響するかは未知数」と分析しています。

16区(厚木市、伊勢原市、海老名市)では、「ヤンキー先生」の愛称で知られる自民党の義家弘介氏が崖っぷちに立たされています。前回の選挙で立憲民主党の後藤祐一氏に敗れた義家氏は、政治資金収支報告書の不記載問題により、今回は比例復活の道も閉ざされています。

埼玉:閣僚の苦戦と無所属候補の動向

埼玉5区(さいたま市西区、同北区、同大宮区など)では、法務大臣の牧原秀樹氏が「やや劣勢」とされています。立憲民主党の枝野幸男氏の地盤として知られるこの選挙区で、現職閣僚である牧原氏が苦戦を強いられています。伊藤氏は「閣僚が小選挙区で敗北すれば、石破政権の運営にも影響が出かねない」と懸念を示しています。

6区(鴻巣市、上尾市、桶川市、北本市)では、不記載問題で自民党を離党した中根一幸氏が、無所属で立候補しています。組織力を背景に選挙戦を展開する中根氏ですが、「やや劣勢」との見方が強いです。

首都圏の動向が選挙結果を左右する

今回の衆議院選挙では、首都圏の行方が選挙結果を大きく左右すると言われています。神奈川、埼玉の各選挙区の動向は、今後の選挙戦全体の行方を占う上でも重要となるでしょう。