「太陽は極大期にある」NASAが発表…磁気嵐や低緯度オーロラが増える可能性(海外)


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つまり今後1年ほどの間に大きな太陽嵐が発生し、美しいオーロラが見られる可能性が高いということだ。

しかしこの太陽の噴出現象は 、GPSの障害を引き起こしたり、フライトを遅延させたり、電力網を麻痺させる可能性もあるという。

太陽のおかげでオーロラを見るのに最適な時期を迎えている。しかし、人工衛星にとっては、最も厳しい時期なのかもしれない。

2024年10月15日、アメリカ航空宇宙局(NASA)は太陽が11年周期の「極大期」にあると発表した。それは、太陽が非常に活発な状態にある期間のことを指す。

これまで静かだった我々の太陽は、活動が活発になり、プラズマのアークや黒点が多く見られる状態になっており、時にはフレアなどの噴出が起こり、エネルギーを帯びた粒子を宇宙に放出している。そしてにそれは地球に向かうこともある。

その噴出現象で放出された粒子が地球を覆うとき、アリゾナやカリフォルニアのような北極や南極から遠く離れた人口の多い地域でも、美しいオーロラが発生することがある。

しかし、それだけではなく、太陽からの噴出は人工衛星や宇宙飛行士、さらには地球上の送電網までも危険にさらす可能性がある。

NASAは、今後6カ月から1年の間にこれらの爆発が多く発生し、それに伴って地球の上層大気で磁気嵐が引き起こされると予測している。太陽が極大期の活動が徐々に縮小していく今後数年間にも、大きな噴出現象が発生する可能性はまだ残っている。

「我々は今後数カ月の間にさらなる太陽嵐や磁気嵐が発生し、それによってオーロラを観察する機会が増えること、そして技術的なシステムやインフラに影響を与える可能性もあると予測している」と、NASAで太陽の活動と地球および宇宙環境への影響を研究する太陽物理学部門の科学者であるケリー・コレック(Kelly Korreck)は、2024年10月15日の発表の中で述べている。



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