メーガンさんの真っ赤なドレスは“イメージ回復宣言”か ヘンリー王子とは別行動増える


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■結婚前と同じ「気楽でフレンドリーな王子」

 ヘンリー王子の訪問先は、ニューヨーク、ロンドンを経て南アフリカのレソト、ケープタウンに及んだ。それぞれの地でイベントに参加。スピ-チを行い、表彰式で賞を授与し、子どもたちと楽しそうに遊ぶ姿が報道された。結婚前は長期の単独ツア―を何度も行い、各地で賞を受け取るよりも賞を人々に授与し、子どもたちを笑わせ、「気楽でフレンドリーな王子」と人々から前向きに受け入れられた姿と全く同じふるまいだった。

 ケープタウンでは、母であるダイアナ元妃の実家スペンサー家の別宅を訪ねたともいわれる。スペンサー家はイギリス中部に大邸宅オルソープを構えるが、ケープタウンにも別荘を持つことで知られている。ヘンリー王子は、この別宅に宿泊して、叔父であるスペンサー伯爵と話しこんだそうだ。今後の自分の在り方について相談したのだろうか。メーガンさんと一緒にいる時は、いつも彼女が中心になって話すか、メーガンさんに指示された言葉を口にするだけのことが多いが、この日は自分の言葉で話すことができたことだろう。

 今回のこの単独ツアーではロンドンを訪問したものの、父のチャールズ国王(75)とも兄のウィリアム皇太子(42)とも顔を合わせなかったヘンリー王子には、スペンサー家を頼る様子が見られる。

 一方、メーガンさんはヘンリー王子の留守中、自宅にアーチー王子(5)とリリベット王女(3)といたといわれる。全く姿を見せなくなっていたので、いったい何をしているのだろうといぶかしがられていたが、10月5日夜に登場した。

 ロサンゼルス市内の小児病院のチャリティーイベントで、レッドカーペットを単独で歩いたのだ。 メーガンさんは小児病院から正式な招待状は受け取っておらず、ただ撮影されるために押しかけたといわれているが、そうまでしてでも華やかな舞台に姿をみせたかったのだろう。

 注目されたのは、身に着けていた赤いドレスだ。2021年、ニューヨークでのイベントにヘンリー王子と出席したときに着たもので、当時からフィット感やTPOに合わないと不評だった。それをオーバースカ―トを外してすっきりさせ、再び着用したのだ。

 英王室にいる時は、派手な色は許されなかった。スタイルも控えめで、すべて地味な選択をしなければならなかった。メ―ガンさんはかつての取材に対し、「王室に入ったために、キャリアを含め多くのものを犠牲にした。王室では、悲しく不安で自分の一部を失ったようだった」と振り返っていたが、「今は他人が何を言うかなんて気にしない。王室から解放され、自分自身に集中したい」と考えていると伝えられている。赤いドレスは、新生メーガンをアピールする第一歩なのだ。

■真っ赤なドレスでイメージ回復宣言か

 人々は、これは「メ―ガンさんの復活作戦の開始」を意味すると受け取った。真っ赤なドレスでの単独登場は、ハリウッドに再挑戦する強い意志表示で、「私は、人がどう思うかなど、もう気にしない」と周囲に話しているという。華やかなドレスをまとって広告スクリーンの前に立ち、フラッシュを浴びながら有名人と笑顔で話すことは、かつて女優として活躍したメーガンさんが慣れ親しんだ世界なのだ。さらに今後、ネットフリックスの料理番組の放映開始や新ブランド「アメリカン・リビエラ・オーチャード」のお披露目も控え、多忙を極めていくことだろう。

 だが、ヘンリー王子は、英王室時代のようにその場の中心となって世界を舞台に慈善活動を行っていきたいと考えている。今の想いを「自分のスぺ―スがほしい」と表現しているという。

 メーガンさんはナイジェリア訪問(2024年5月)の際は「私が夫と結婚したのは、彼が賢いからです」、コロンビア訪問(同年8月)の時は「私の夫は男性のお手本です」と話し、いずれも人々の前でヘンリー王子を称賛している。けれど今回のイベントでは、夫の慈善活動への言及はもとより、称賛の言葉はひとつも口にしなかった。単独行動を続ける二人は結婚前の自分にそれぞれが戻り、まるでライバル同士のように注目を競い合っている。

(ジャーナリスト・多賀幹子)

*AERAオンライン限定記事

多賀幹子



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