近年、国際社会の注目を集めている北朝鮮によるロシアへの派兵。中でも、「暴風軍団」と呼ばれる部隊の動向に、世界中の軍事専門家から熱い視線が注がれています。今回は、謎に包まれた暴風軍団の実態に迫り、その目的や戦力について、分かりやすく解説していきます。
暴風軍団、その恐るべき正体とは？
暴風軍団は、正式名称を朝鮮人民軍第11軍団といい、北朝鮮が誇る精鋭特殊部隊です。その存在は、2013年に北朝鮮のウェブサイト上で公開された「3日戦争」のシナリオで初めて明らかになりました。
3日戦争シナリオで示された、暴風軍団の恐るべき役割
公開されたシナリオによると、暴風軍団は戦争勃発時、敵の後方深くへ電撃的に侵攻し、韓国に滞在するアメリカ人を大量に拉致、人質にするという重要な役割を担っていました。
北朝鮮兵士の訓練風景
これは、2013年当時の韓国の統計データに基づくと、約1万4千人ものアメリカ人を拉致する計画であったことになります。
暴風軍団の戦力：特殊部隊としての高度な能力
暴風軍団は、高度な訓練を受けた兵士で構成され、ゲリラ戦やテロ行為など、特殊な作戦行動に特化した部隊と言われています。
韓国国防白書によれば、北朝鮮の特殊部隊は、暴風軍団以外にも特殊作戦大隊や軽歩兵師団など、多岐に渡る部隊が存在し、その総兵力は約20万人にものぼるとされています。
暴風軍団の装備：近代化が進む驚異の軍事力
彼らは、トンネルや潜水艦、さらには航空機やヘリコプターまでをも駆使し、敵地への侵入を試みます。また、韓国の主要施設を模倣した模型を用いた破壊訓練など、実践的な訓練を日々重ねていると言われています。
専門家が指摘する、暴風軍団の戦力に関する疑問
しかし、一部の専門家からは、暴風軍団の実際の戦闘力については疑問視する声も上がっています。経済難による物資不足や、実戦経験の不足などが懸念材料として挙げられています。
暴風軍団のロシア派兵は、北朝鮮にとって吉と出るか凶と出るか？
今回のロシアへの派兵は、暴風軍団にとって貴重な実戦経験を積む機会となる一方で、国際社会からの更なる孤立を招く可能性も孕んでいます。
まとめ：世界が注目する暴風軍団の動向
暴風軍団は、北朝鮮の軍事戦略において極めて重要な役割を担う部隊であることは間違いありません。今後、ロシア・ウクライナ情勢にどのような影響を与えるのか、引き続きその動向に注目していく必要があります。
