10月21日夜に日本テレビがおこなった番組編成に対して、大きな批判が起きている。
「この日の地上波放送は、当初、夜7時から日本シリーズ進出チームが決定するセ・リーグのクライマックスシリーズ、巨人対横浜DeNA戦を生中継し、夜9時に『しゃべくり007』、夜10時に『月曜から夜ふかし』を放送する予定でした。
しかし、当日夜9時ごろ、この日の午前におこなわれ、大谷翔平選手所属のロサンゼルス・ドジャースが勝ち上がった米国メジャーリーグのナ・リーグ優勝決定シリーズを録画放送すると緊急発表したんです。
突然の編成変更に批判の声が起きましたが、さらに大きな批判を浴びたのは、巨人の敗退が決定した後、放送延長していたクライマックスシリーズの放送を突如終了し、ドジャース戦に移行したことです」(スポーツ紙記者)
プロ野球中継はゲームセットまで放送されたが、その直後の巨人の阿部慎之助監督と横浜DeNAの三浦大輔監督が握手を交わしたところで、ドジャース戦の放送に切り替わる形に。
「本来であれば、日本シリーズ進出を決めた三浦監督のインタビューが流れたところですが、東京ドームからの生中継を中断し、それを放送しなかったというわけです。そのため、横浜DeNAのファンから、日テレの編成に対して、怒りの声が続出しています」(同)
実際に、X上ではこういった声が続出している。
《ハイライトや優勝監督インタビューすら見せずに中継を打ち切る日テレ。BSでも見せてくれない日テレ。忘れないからな》
《日テレは監督やヒーローインタビューは放送しないの?それはDeNAだから?巨人だったら放送続けるよね?巨人以外どうでもいい放送するならスポーツ中継一切しないでほしい。野球は巨人だけのものではない》
《いやしかし日テレの中継の酷い事 実況はうるさいし、勝利監督インタビュー中継せずいきなり打ち切って大谷特集w ホントに節操なくて》
じつは、日本テレビには過去にも「野球中継」を中断し、猛批判を浴びたことがあった。スポーツライターが、こう話す。
「2019年3月21日、シアトル・マリナーズ対オークランド・アスレチックスによる開幕シリーズの2戦めが東京ドームで開かれましたが、この試合を中継したのも、日テレだったんです。
試合後にイチローさんがこの日限りでの現役引退を表明。結果的に、多くのファンに拍手を送られながら、守備交代を告げられ、ベンチに戻るイチローさんの姿が現役最後の雄姿になったんです。
しかし、日テレはBS放送は試合終了まで中継したものの、地上波放送は9時をもって中継終了。試合途中で放送が終わり、バラエティ番組の放送に移りました。そのため、多くの人がイチローさんの “最後” を観ることができず、放送後に日テレは猛批判を浴びたんです」
2024年は、系列局で募金の横領という不祥事があった『24時間テレビ』で、例年どおりの放送をおこない、猛批判を浴びた日テレ。今回の緊急放送も、プロ野球ファンの感情をもう少し考えるべきだったような……。