【フルメタル・パニック!】ナミの衝撃的な死!原作者も「お通夜気分」と語る理由とは?

ロボットアニメといえば、熱い戦いや友情、そして時には残酷な現実を描く作品も少なくありません。2018年に放送された「フルメタル・パニック! Invisible Victory」で描かれたある少女の死は、多くのファンに衝撃を与えました。今回は、その衝撃的な展開と、原作者である賀東招二先生の苦悩について迫ります。

ナミとは?明るい少女を襲った悲劇

「フルメタル・パニック! Invisible Victory」は、賀東招二先生原作のライトノベル「フルメタル・パニック!」シリーズのアニメ化作品です。主人公・相良宗介が、テロ組織「アマルガム」からヒロイン・千鳥かなめを守るために奮闘する物語です。

物語が進むにつれ、ミスリルは壊滅状態となり、宗介は単独でアマルガムに立ち向かうことになります。そんな中、彼は東南アジアの町「ナムサク」で、アーム・スレイブを使った賭け試合に巻き込まれていくことになります。そこで出会ったのが、弱小チーム「クロスボウ」を率いる明るい少女・ナミでした。

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オレンジ色のポニーテールがトレードマークのナミは、持ち前の明るさと行動力でチームを引っ張るムードメーカー的存在でした。しかし、そんな彼女の運命は、アマルガムの幹部・クラマによって残酷にも断ち切られることになります。

10秒がもたらした悲劇とファンの絶望

第8話「ワン・マン・フォース」では、クラマはナミを人質に取り、宗介に姿を現すように要求します。10秒以内に応じなければナミを殺すと脅迫するクラマ。しかし、その猶予も虚しく、ナミはクラマに射殺されてしまうのです。

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突然の出来事に言葉を失う視聴者たち。倒れ伏したナミの姿は、戦争の残酷さ、そして人間の無力さをまざまざと見せつけました。このあまりにもショッキングな展開は、多くのファンに深い悲しみとトラウマを植え付けることになりました。

原作者・賀東先生の苦悩「なぜ殺した、十ン年前の俺…」

実は、このナミの死は、原作小説でも描かれたエピソードです。アニメ放送当時、賀東先生は自身のTwitterで「今夜はお通夜気分…なぜ殺した、十ン年前の俺…」と、苦しい胸の内を吐露しています。

読者、そして視聴者に強烈なインパクトを残したナミの死。賀東先生自身も、苦渋の決断の末にこの展開を選んだことが伺えます。彼女の死は、物語に大きな影を落とし、同時に「フルメタル・パニック!」という作品が持つ、戦争のリアリティを象徴する出来事として、ファンの心に深く刻まれています。