今田美桜、土佐弁と速記を体得!NHK朝ドラ『あんぱん』快進撃の舞台裏

戦争の凄惨な描写が大きな話題を呼んだNHK朝ドラ『あんぱん』の戦争編が終わり、主人公たちが新たな道を歩み始めたことで、物語は一層の盛り上がりを見せています。ヒロイン・朝田のぶを好演する今田美桜(28)の演技は、ドラマの人気を牽引する重要な要素となっています。国民的アニメ『アンパンマン』の作者やなせたかしと妻・暢(のぶ)をモデルにした本作は、折り返し地点を迎え、その動向に注目が集まっています。特に、空襲後の焼け野原で幼なじみの柳井嵩(北村匠海)との4年ぶりの再会を示唆する回(6月24日放送)は大きな反響を呼び、舞台となった高知では世帯視聴率31.6%(ビデオリサーチ調べ)を記録。これは番組最高を更新する数字であり、同じく高知を舞台にしたヒット作『らんまん』を上回る好調ぶりを示しています。

NHK朝ドラ『あんぱん』でヒロインを務める今田美桜NHK朝ドラ『あんぱん』でヒロインを務める今田美桜

視聴率を牽引する今田美桜の“コテコテ土佐弁”習得術

ドラマの好調を支える最大の要因は、間違いなくヒロイン今田美桜の存在です。彼女は役作りのため、パン作りの講習や薙刀の稽古といった多岐にわたるスキル習得に挑んでいます。中でも特に苦労したのが土佐弁の習得だったと明かしています。NHK関係者によると、今田は家族との電話や普段の会話にも積極的に土佐弁を取り入れることで、その方言を体得していったといいます。今では、劇中で披露される“コテコテの土佐弁”は視聴者から高い評価を受け、彼女の演技に一層の深みを与えています。

速記指導者が絶賛!今田美桜の驚異的な習得力

戦後、教師を辞め新聞記者へと転身したのぶが劇中で披露したのが「速記」です。この速記指導を務めた日本速記協会理事の中根康雄氏は、今田美桜の速記習得について驚きのエピソードを語っています。中根氏によると、速記の基本文字の説明から、「リンゴの唄」を書く場面(6月26日放送)の収録まで、わずか3週間という短期間だったとのこと。実際に指導したのは2、3回に過ぎませんでしたが、今田は速記文字の理解が早く、その線の美しさにも指導者は舌を巻いたといいます。手の動かし方や線を書く速さから「運動神経が相当いい方だと感じた」と中根氏。特に「リンゴの唄」の速いテンポの部分は収録直前まで書けていなかったにもかかわらず、アドバイスを受ければすぐに対応し、書きこなせるようになったそうです。最終確認で中根氏が「百点!」と赤鉛筆で書き込むと、今田も「できました!」と非常に喜びを表したといいます。

撮影現場の和やかさ:妹たちとの絆と今田美桜の存在

和気藹々とした『あんぱん』の撮影現場を一層華やかにしているのが、“妹”たちの存在です。のぶを長女とする朝田三姉妹、次女・蘭子役の河合優実(24)と三女・メイコ役の原菜乃華(21)です。公式インスタグラムには、今田と河合、原のオフショットが多数公開されており、その仲の良さがうかがえます。前出のNHK関係者によると、今田は本当に河合と原と仲が良く、よく一緒にお菓子を食べながら、他愛ない話から演技のことまで、様々な話題を語り合っているとのこと。河合優実も「今田さんがいることで撮影現場が絶対に柔らかく、楽しくなっている」と語るほど、今田の明るく親しみやすい人柄が現場の雰囲気を良好に保っているようです。

今後のドラマでは、新聞記者として、そして嵩の妻として生きるのぶの姿が描かれていきます。ヒロイン今田美桜の演技力が物語を牽引し、視聴者を魅了し続けることで、ドラマ『あんぱん』はさらなる盛り上がりを見せることでしょう。


参考文献: