沢田研二ほど努力を欠かさない男はいない 78歳で初アルバムリリースの瞳みのるが感じたジュリーとは


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ーー9月のライブ「Ha・Pee・y Birthday Event 2024 in 京都」の日にリリースされたアルバムのタイトルは『おもい・いくさ・さとやま』。意外にもソロでは初のフルアルバムということですが。

 この年で初アルバムってなかなか珍しいかもね。別に「アルバムを作ろう」と意気込んだわけじゃないんだけど、曲がたまってきたもんで(笑)。アルバムはタイトルの通り、3つのテーマで構成されています。「おもい」はこれまでの人生で感じてきた思い。「いくさ」は今、ウクライナやパレスチナなど世界各地で起こっている戦争について。「さとやま」は故郷・京都のこと。

■沢田とも出会ったダンス喫茶

ーー『鴨川高瀬河原町』は若いころのタイガースのみなさんの顔が浮かんでくるような曲ですね

 友人たちと夜な夜な集い、沢田とも出会った四条河原町のダンス喫茶「田園」、贔屓(ひいき)の旦那さんに連れられて夜遊びした祇園界隈、メンバーで何度となく行き来した鴨川沿い……いろんな青春の思い出を込めています。

ーー帰還事業で北朝鮮に行った同級生を歌った『イマジン・イムジン少年時代』は特にインパクトがありました

 小学生時代、キヨとフクチンという在日朝鮮人の友人がいました。よく一緒に遊んだのですが、5年生のときだったか帰還事業で北朝鮮に渡っていったんですね。行く前、とても晴れがましいような、うれしそうな顔をしていたのを覚えてるけど、連絡もつかなくなりそれきり。やがて報道で北朝鮮の惨状が伝わってきて、彼らはどうなってしまったんだろうと心を痛めました。もう生きてはいないかもしれない、でも会えるものならもう一度会いたい。そんな気持ちを込めて作った曲です。



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