【米大統領選2024】トランプ氏、勝利確率上昇!激戦州での優勢が鍵

11月5日に迫った米大統領選挙。共和党候補のドナルド・トランプ前大統領の勝利を予想する声が、ここに来て高まりを見せています。果たして、トランプ氏は再び大統領の座に返り咲くのでしょうか?

英誌エコノミストが予測!トランプ氏勝利の可能性

英誌エコノミストは21日、独自に開発した大統領選挙予測モデルに基づき、トランプ氏が勝利するとの見通しを発表しました。同誌によると、トランプ氏は選挙人団538人中276人を獲得し、当選する見込みとのことです。対する民主党候補のカマラ・ハリス副大統領は262人にとどまると予測されています。当選確率においても、トランプ氏が54%とハリス氏(45%)を大きくリードしており、その差は歴然としています。

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選挙予測モデルの詳細とは?

エコノミストの選挙予測モデルは、米コロンビア大学と共同で開発されました。各州の世論調査に加え、地域の経済指標、過去の選挙結果、人口構成などの要素を分析し、独自のアルゴリズムを用いてシミュレーションを行っています。このモデルによる予測でトランプ氏の当選確率がハリス氏を上回ったのは、8月初め以来のことです。

激戦州での優勢が勝敗を分ける

19日時点の全国世論調査の平均では、ハリス氏が49%とトランプ氏(47%)をわずかに上回っています。しかし、選挙の行方を左右すると言われる7つの激戦州では、トランプ氏が優勢を築いていることが、今回の予測結果に大きく影響しています。

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トランプ氏、ペンシルベニア州など重要州で優位

エコノミストの分析によると、トランプ氏はペンシルベニア州、ウィスコンシン州、ノースカロライナ州、ジョージア州、アリゾナ州といった激戦州で、ハリス氏をリードしています。特にアリゾナ州ではトランプ氏の勝利確率は66%、ジョージア州とノースカロライナ州でもそれぞれ63%という高い確率を示しています。ペンシルベニア州(58%)とウィスコンシン州(55%)でも、50%を上回る確率で勝利すると予測されています。

ハリス氏はミシガン、ネバダで僅差のリード

一方、ハリス氏がトランプ氏をリードしているのは、ミシガン州とネバダ州のみです。しかも、その勝利確率はミシガン州で51%、ネバダ州で52%と、トランプ氏と僅差であり、予断を許さない状況です。

ペンシルベニア州の行方が選挙結果を左右?

選挙人団数19人と、激戦州の中でも特に重要な位置付けにあるペンシルベニア州。エコノミストの分析によると、もしハリス氏がこの州で敗北した場合、大統領選挙での勝利確率は13%にまで低下するとのことです。逆に、トランプ氏もペンシルベニア州を失えば、勝利確率は10%にまで急落すると予測されています。まさに、ペンシルベニア州の行方が、今回の大統領選挙の勝敗を大きく左右すると言っても過言ではないでしょう。

他の専門家もトランプ氏勝利を予測

トランプ氏の勝利確率が高いという予測は、エコノミストだけではありません。米政治専門誌ザ・ヒルや選挙専門サイトDDHQも20日、独自の分析結果を発表し、トランプ氏の勝利を予測しています。ザ・ヒルによると、トランプ氏の勝利確率は52%と、ハリス氏(42%)を上回っており、8月末以来初めてトランプ氏が優勢に立ったと報じています。

大統領選の行方は?

11月5日の投開票日まで、残りわずかとなりました。トランプ氏勝利の可能性が高まっているとはいえ、選挙戦は最後まで何が起こるかわかりません。引き続き、情勢を注視していく必要がありそうです。