キャスター辛坊治郎氏(68)が、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に生出演し、自民党の派閥裏金事件を受けて衆院選で非公認となった候補が代表を務める党支部に対し、党が2000万円を提供したことが判明したことについて解説した。
【写真あり】自公伸び悩み 与党の過半数確保は微妙な情勢に 共同通信社・電話調査
森山裕幹事長は「政党支部に対して、党の組織として、しっかり党勢拡大のための活動をしていただきたいという趣旨で、党勢拡大のための活動費として支給したもの」とし、「候補者に支給したものではありません」とコメントを発表した。また石破茂首相も遊説先で「非公認候補に出しているのではない。選挙に使うことはまったくない」と釈明し、「このような時期にそういった報道が出ることに憤りを覚える」と述べた。一方、立憲民主党の野田佳彦代表は「裏公認だ」と批判している。
今回の衆院選では、裏金議員10人が党から公認を得られず、無所属で立候補している。辛坊氏は「確かに石破総理が言うように、候補者本人に出しているのではなく、政党支部に出していますって。たまたま今回、公認しなかった人間がそのまま、政党支部にいるケースもないではない」と解説。「ところが、このタイミングで大きな声で言うのはどうかと思いますが、小選挙区における政党支部というのは、小選挙区ごとに存在する。実質的に小選挙区における公認候補のお財布として、政党支部が使われている実態は否めないのでございます」と実情を明かした。
さらに「石破さんが言っていることは、うそではない。うそではないが…。こんなややこしい時に、こんなことを…」と語尾を濁しながら、「さっきの話に戻ろうか」と米大統領選の話題に戻った。