派閥の裏金問題で自民党の公認を得られず、今回の衆院選で東京21区から無所属で立候補している小田原潔氏(60)は24日、自身が代表を務める政党支部に党本部から2千万円の活動費が振り込まれたことを認めた。
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小田原氏は東京都立川市内の街頭演説でこの件について触れ、「2千万円は、非公認になった私たちが願ったものではありません。勝手に振り込まれてきて、今になって政治資金だと言われても、ただただ困惑するだけであります。私は返すつもりです」と語った。
派閥の裏金問題をめぐり、小田原氏は1240万円が政治資金収支報告書で不記載だったことが判明している。
小田原氏は演説後の取材に、「報道が出るまで、振り込まれていることを知らなかった。陣営スタッフが今日、党本部に返還したいと交渉しているが、党からの寄付だから受け取れないと断られたと聞いている」と説明。党本部に対しては「親心なのかもしれないが、迷惑だ。タイミングが悪すぎる」と話した。(中山直樹)
朝日新聞社