国連のグテーレス事務総長が24日(現地時間)、ロシアのプーチン大統領の前で「ウクライナに平和が必要だ」と強調したが、プーチン大統領は「家庭でもたびたび争いが起きる」と述べた。
AFP通信によると、グテーレス事務総長はこの日、ロシア連邦タタールスタン共和国のカザンで開かれたBRICS首脳会議の「BRICSプラス/アウトリーチ」行事に出席し、「ウクライナに国連憲章、国際法、国連総会決議に基づく正しい平和が必要だ」と演説した。
この発言に対しプーチン大統領は笑いながら「事務総長は我々がみんな一つの大家族のように生きるべきと述べたが、不幸にも家庭ではたびたび争いと騒ぎ、財産分割、争いも起きる」とし、ウクライナ紛争は避けられなかったという立場を表した。
グテーレス事務総長がロシアを訪問したのは、ウクライナ「特別軍事作戦」初期の2022年4月にモスクワを訪問して以降初めて。これに先立ちウクライナはグテーレス事務総長が「犯罪者」プーチン大統領に会うとして批判した。
グテーレス事務総長は中東の平和も促しながら「ガザ地区に休戦とすべての人質の即刻解放が必要であるようにレバノンの休戦も必要だ」とし「続く戦争拡大でこの地域の人々は想像しがたい状況を継続している」と話した。グテーレス事務総長は迅速な人道主義措置と紛争解決努力を促しながら、パレスチナの平和のために2国家解決策を実行しなければいけないと強調した。
BRICS首脳会議の最後の行事のBRICSプラス/アウトリーチはBRICS未加入国の首脳や主要国際機関のトップも出席した会議で、この日、約40人が出席して3時間25分ほど進行された。