ブルーシートの先に待つ未来兵器:レーザー砲搭載駆逐艦「プレブル」が横須賀に

横須賀基地に現れた謎のブルーシート

先日、アメリカ海軍横須賀基地に入港したミサイル駆逐艦「プレブル」。その勇ましい姿とは裏腹に、艦の前部隔壁の一部がブルーシートで覆われているという奇妙な光景が目撃されました。実はこのシートの下に隠されていたのは、最新鋭のレーザー砲「ヘリオス」だったのです。

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まるでSF映画!「ヘリオス」の実力とは?

開発元のロッキード・マーチン社によると、「ヘリオス」は60キロワット超級という高出力レーザーを誇り、従来の兵器と比べて、コストパフォーマンス、速度、精度の面で圧倒的な優位性を誇ります。

軍事評論家の佐藤氏によれば、「ヘリオス」のレーザー光線は、SF映画で目にするような派手な可視光線ではない可能性が高いとのこと。しかし、その威力は折り紙付きで、軍事バランスに大きな影響を与える可能性を秘めています。

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レーザー兵器が軍事戦略を変える?

近年、無人機(ドローン)による攻撃が増加傾向にありますが、ミサイルで迎撃するには莫大なコストがかかるのが現状です。そこで注目されているのが、「ヘリオス」のようなレーザー兵器です。

軍事評論家の佐藤氏は、「レーザー兵器は電力さえ供給できれば、理論上無制限に発射できるため、低コストで運用できる点が魅力です。従来のミサイル防衛システムとは全く異なるアプローチで、今後の軍事戦略に大きな変革をもたらす可能性があります。」と語っています。

課題も多く、実用化にはまだ時間が必要?

画期的なレーザー兵器ですが、実用化に向けては課題も多く残されています。

「イージス艦はレーダーやコンピューターシステムに膨大な電力を消費します。その中で高出力レーザーの運用に必要な電力を安定供給できるのか、湿度が高い海上でも正確に目標を捕捉できるのか、高速で移動するミサイルへの有効性は?など、検証すべき点は少なくありません。」と佐藤氏は指摘します。

日本の安全保障への影響は?

「ヘリオス」の登場は、日本の安全保障政策にも影響を与える可能性があります。

日本政府は防衛費増額を検討していますが、財源確保が大きな課題となっています。もし、低コストで運用できるレーザー兵器が実用化されれば、防衛費削減の切り札となる可能性も秘めています。

今後の研究開発の進展次第では、「ヘリオス」が日本の安全保障戦略の重要なピースとなる日が来るかもしれません。