最高裁裁判官の国民審査って? 6人の経歴と人柄に迫る!

衆議院選挙の投票日には、私たちには大切な権利がもう一つあります。それは、最高裁判所の裁判官が「憲法の番人」としてふさわしいかどうかを判断する「国民審査」です。

最高裁裁判官の国民審査って何?

国民審査では、内閣が任命した最高裁判所の裁判官に対して、ふさわしくないと考える裁判官の氏名の上に「×」をつけます。しかし、多くの有権者は、裁判官の顔と名前が一致せず、戸惑ってしまうのではないでしょうか?

過去190人の裁判官が国民審査を受けた結果、辞めさせられた裁判官は一人もいません。本当に意味のある制度なのか、疑問の声も上がっています。

一方で、国民審査は、民意を反映する貴重な機会でもあります。世界の多くの国では、司法は国民の意見とは切り離された存在となっています。日本のように、国民が司法に関与できる制度は、世界的に見ても貴重なものです。

最高裁裁判官の仕事とは?

最高裁は、15人の裁判官で構成されています。裁判官の出身は様々で、地方裁判所出身者だけでなく、検察官、弁護士、学者、外交官、官僚など、多様なバックグラウンドを持つ人材が集まっています。

最高裁は、基本的人権に関する問題や、時代の変化に伴う判例の変更など、重要な役割を担っています。そのため、多様な価値観を持った裁判官が集まることで、偏りのない判決を目指しています。

今回の審査対象6人をご紹介!

今回の国民審査の対象となる裁判官は6名です。

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裁判官出身が4名、弁護士出身と外交官出身がそれぞれ1名という顔ぶれです。今回は、最高裁の長官も審査対象となっています。

最高裁長官 今崎幸彦氏

神戸市出身の今崎幸彦氏は、京都大学法学部在学中に旧司法試験に合格したエリートです。2009年に裁判員制度が始まった際には、広報部長として尽力しました。裁判員裁判の裁判長経験者が最高裁長官に就任するのは史上初となります。

国民審査を機に、司法について考えてみよう!

今回の国民審査を機に、最高裁判所や裁判官の役割について、改めて考えてみてはいかがでしょうか?普段、あまり意識することのない司法ですが、私たちの生活と深く関わっていることを実感できるはずです。