〈「まぁ、ハッキリ言いますと嫌で嫌で仕方がなかったんです」約40年ぶりに実母と暮らした岡田美里が思い出す“同居の難しさ”〉 から続く
【画像】 「父はお酒の量が増えると暴れて、母は16歳のときに家を出ていきました」と語る岡田美里
「結婚生活は誰よりも温かい家庭に憧れていたし、期待も強かった」と語る岡田美里。その理由を尋ねると、幼少期に体験した実父との辛い思い出があった。(全3回の2回目/ 前回 を読む、 続き を読む)
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「いっぱい遊んでくれると思って結婚したのに(笑)」
――28歳のときに堺正章さんと結婚されました。家事も含め、充実した日々を過ごされていたそうですね。
岡田 毎日すごく楽しくて、インテリアを考えるのも楽しいし、ご飯作ったり献立の内容を考えたりするのも好きだったので、日々とても新鮮でした。周りの友達は結婚して早々に「結婚生活つまらない」って言ってる人も多かったんですけど、こんなクリエイティブな生活どこがつまんないの?っていうくらい毎日充実してましたね。
――堺さんはとてもご多忙だったかと思いますが、一緒に過ごす時間はありましたか?
岡田 彼とは結婚する前に3年くらいお付き合いしていましたが、付き合った当初はそんなに忙しくなかったんですよ。『カックラキン大放送‼』も終わった直後でしたし、レギュラーが軒並み全部終わっちゃって1本くらいしかなかったのかな。2人で街を歩いていても見事なほど小学生が彼を見てもわからなくなっていて。昼間や深夜の番組は出ていましたが、ゴールデン番組から消えると子どもがそこまで反応しなくなるんだなっていうのは、横で見て感じました。
それが、結婚したら紅白歌合戦の司会を3年任されるわ、ディナーショーもたくさんやるわ、他にも仕事が突然忙しくなっちゃって。私はこの人は結構暇で、私といっぱい遊んでくれると思って結婚したのに(笑)、結婚したとたん忙しくなって全然帰って来なくなっちゃったんですよ。結婚する前はしょっちゅうゴルフ行ったり楽しく遊んでもらったから結婚したのに。途中から『チューボーですよ!』が始まることになって、番組スタート前に自宅にもオールスタッフさんがきて、「ご主人はどんなご飯が好きなんですか」「何か料理を作ろうと思うんですけど、どんなのがいいと思いますか?」みたいな話を私も聞かれながら、とにかくテレビや舞台、ありとあらゆる場所で活躍していきました。