自民党の萩生田光一元政調会長(61)が7月26日、自身の事務所公式X(旧ツイッター)アカウントを更新し、政治ジャーナリストが言及した参政党との「水面下での接触」に関する一部報道を強く否定しました。これはニュースサイト「フライデーデジタル」に掲載された記事に対してのもので、萩生田氏側は事実無根であると主張し、同誌に抗議の意を表明しています。
自民党・萩生田光一氏の公式肖像。
萩生田氏、Xで報道内容を「事実無根」と断言
萩生田氏の事務所は、Xへの投稿で「フライデーデジタル掲載記事における事実無根の報道について」と題し、同日掲載された記事に対し明確な反論を行いました。記事では政治ジャーナリストの角谷浩一氏が、萩生田氏が参政党に対し「水面下で触手を伸ばしている」とコメントしたと報じられていましたが、萩生田事務所はこれを「全くの事実無根であり、強く抗議いたします」と断言しました。
特定の接触や連携を完全否定
事務所の声明によると、萩生田光一氏が参政党に対して、記事で指摘されたような「特別な接触や連携の画策を行った事実は一切ない」とされています。さらに、参政党の関係者との接触自体が皆無であり、連絡先すら把握していない状況であると強調し、報道内容の信憑性を徹底的に否定しました。この強い表現は、誤解を招く報道への憤りを示しています。
フライデーデジタルへの抗議と根拠提示の要求
萩生田事務所はまた、フライデーデジタルからの事前の取材や事実確認が一切なかったことに対し、遺憾の意を表明しました。「このような根拠のない憶測に基づく報道は、読者に誤解を与えるものであり、極めて遺憾であります」と述べ、フライデーデジタル編集部に対し、断定的な報道を行った根拠となる事実の提示と説明を強く求めています。
参政党の躍進と関連報道の背景
今回の報道の背景には、7月20日に行われた参議院選挙での参政党の躍進があります。参政党は今回の選挙で14議席を獲得し、その勢いを増していることから、既存政党との関係性について注目が集まっていました。このような状況下での「水面下接触」報道は、政治的な憶測を呼びやすい性質を持っています。
結論:情報源の信頼性と透明性の重要性
今回の萩生田光一氏によるXでの明確な否定は、政治報道における情報源の信頼性と事実確認の重要性を改めて浮き彫りにしました。特に、政治家の動向に関する憶測記事は、有権者の間に不要な誤解を生む可能性があるため、報道機関にはより一層の厳密な事実確認と透明性が求められます。萩生田事務所の毅然とした対応は、根拠なき報道に対する明確な異議申し立てと言えるでしょう。
参考文献: