今年9月に84歳を迎えた元首相経験者
自民党の麻生太郎最高顧問が26日、神奈川・横浜で、衆院選(27日投開票)の“最後の街頭演説”を行った。多くの観衆が参加。握手に回った麻生氏に人々が集まり、一時もみくちゃになった。
【写真】交錯するSPの“鬼の形相”…自民党大物を徹底ガードする物々しい警備体制の様子
この日、千葉や神奈川で次々と応援弁士として加勢し、最後に選んだのは、横浜のJR桜木町駅。神奈川1区で返り咲きを目指す松本純候補の応援に駆け付けた。
今年9月に84歳を迎え、内閣総理大臣を務めた経験を誇る政界の長老。この日の演説では、日本の経済の歴史や、自民党政権の経済政策の歴史を振り返ったうえで、「少なくとも今、どうなったか。間違いなく物価が上がり始めたんじゃありませんか。それで給料も上がったろ?」「間違いなく、政策が当たったからだろうが」と、自民党の実績を自賛した。
大物らしく、豪快な言い回し。国防について語った際は、「自分の国は自分で守る。当たり前でしょうが!」と声量を上げる。途中で勢い余って、せき込む場面もあった。
聴衆も興奮気味。「麻生さん、好き!」「麻生さん、長生きしてね」と歓声に近い声が飛んだ。麻生氏は選挙カーの壇上を降りて、来場者のもとへ。どんどんと人々が詰め寄り、警備担当の警察官たちはすぐさま増員。「押さないで」「押さないで」と制止し、冷静に行動するよう求めるシーンが見受けられた。
神奈川1区はほかに、日本維新の会の浅川義治氏、共産党の蓮池幸雄氏、参政党の伊東万美子氏、立憲民主党の篠原豪氏が立候補。激戦の選挙区となっている。
ENCOUNT編集部/クロスメディアチーム