若者の厳しい現実:食費・学費高騰で「1日1食」も…政治への期待は?

物価高騰が続く中、生活費や学費の値上がりに苦しむ若者が後を絶ちません。今回は、衆議院選挙の影で、厳しい現実と向き合いながら、政治にどんな期待を寄せているのか、若者たちのリアルな声を紹介します。

奨学金とアルバイト…それでも生活は苦しい

東京大学農学部3年の八十島士希さん(25)は、都内で家賃5万8000円のアパート暮らし。経済的な余裕がないため、貸与型の奨学金月12万円とアルバイト代で学業と生活費をやりくりする日々を送っています。

「授業とアルバイトの両立が難しく、留年してしまったんです。今は学業を優先していますが、生活は楽ではありません」

親からの借金とアルバイト代で何とか生活費を捻出している八十島さん。取材日には所持金がわずか1566円という日もありました。

食費の高騰で食生活にも影響が…

「生野菜は腐らせてしまうので、冷凍食品を使うことが多いです。東京は家賃も高いし、食費も上がっています。生活は本当に苦しいです」

物価高騰の影響は、食生活にも及んでいます。栄養バランスを考えると自炊が望ましいものの、食費を抑えるために冷凍食品に頼らざるを得ない状況です。

大学の授業料値上げが追い打ち

物価高騰や国の補助金減額の影響で、多くの大学が授業料の値上げを発表しています。東京大学も来年度の新入生から10万円以上の値上げを決定しました。

「このままでは、大学に行きたくても行けない学生が増えてしまう。教育格差が固定化してしまうことが怖い」

八十島さんは、授業料値上げに反対する学生デモに参加し、若者の切実な思いを訴えました。

若者の声を政治に届けたい

生活費や学費の高騰に苦しむ若者たち。彼らは政治に対し、教育無償化や奨学金制度の拡充など、具体的な政策の実現を期待しています。

東京大学の学生デモの様子東京大学の学生デモの様子

若者の声に耳を傾け、彼らの未来を真剣に考えることが、政治には求められています。

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