幸せの絶頂なのに婚約者を信じられない…悪い予感が的中したカップルの「その後」の選択


【この記事の画像を見る】

● 待ちに待ったプロポーズにうれし涙 結婚に向けウキウキ

 依頼者の千川美咲さん(女性・25歳)は、婚約者である田丸賢太郎さん(男性・27歳)との結婚を控えていました。

 4年前に出会ったときから大きなプロジェクトに関わる賢太郎さんの帰宅時間は、深夜になることがほとんどの日々でした。土曜日でさえ仕事の日が多く、日曜日と祝日だけは一緒にいられたことで、寂しい思いはありながらも、恋人関係を続けられたのです。

 プロジェクトの終了が半年後に近づいたある日曜日の夜、賢太郎さんは「このプロジェクトが落ち着いたら、結婚して新婚旅行で1カ月くらい南の島でゆっくりしよう!」とプロポーズしました。多忙のため婚約指輪も用意できていない状況でしたが、美咲さんは待っていたその言葉に「落ち着いたら一緒に買いに行こう!」と、うれし涙を流しながら快諾しました。

 ある日曜日、賢太郎さんが見たがっていた映画に行ったときのことです。映画が始まって30分ほどして、内容が期待したほどではなかったのか、仕事の疲れからか、賢太郎さんは寝てしまいました。起こすのもかわいそうだと美咲さんはそっとしておきました。

● スマホに届いた まさかのメッセージ

 数分後に賢太郎さんの上着のポケットに入っているスマホの着信音が鳴りました。熟睡する賢太郎さんは全く気づかず、美咲さんはスマホを取り出して着信音を消しました。発信元は賢太郎さんの上司である空村倫さん(女性・31歳)からでした。彼からはプロジェクトの牽引役でとても仕事ができ尊敬する上司と聞いていました。着信画面に表示された倫さんの顔を初めて見ましたがとても美人だなと思ったそうです。

 休みの日曜日にも仕事の電話がかかってくることは知っていましたが、賢太郎さんを少しでも休ませてあげたく、着信が切れるのを待ってマナーモードにしました。ポケットに戻そうとしたときに倫さんからメッセージが来ました。見る気はなかったのですが、メッセージの一部が目に入ってきました。

 「早く土曜日にならないかなぁ、会いたい!会いた…」

 美咲さんの鼓動は早くなり、頭がボーッとしました。映画を見て、食事をして、帰宅して、お風呂に入って、布団に入ってからもずっとボーッとしていました。

 それから、賢太郎さんと一緒の日曜日を2回過ごしましたが、頭から倫さんのメッセージが離れません。疑念は増す一方ですが、いつもと変わらず優しい賢太郎さんとの楽しい時間を壊したくないという思いから、問いただすこともできませんでした。

 家族や友達は二人の結婚を楽しみにしていて、誰にも相談できなかった美咲さんは、賢太郎さんを信じたい一方で、真実を知りたいという気持ちから、私の元へ相談に来られました。



Source link