元TOKIOのメンバーである国分太一氏(51)のコンプライアンス違反を巡る降板騒動は、日本テレビ(日テレ)と元メンバーたちの関係に深い溝を生み出しています。日テレは当初、国分氏に対する強硬な姿勢を崩しませんでしたが、元TOKIOの松岡昌宏氏(48)の批判的な発言が報じられて以降、その態度を軟化させ、松岡氏と城島茂氏(55)に謝罪を試みました。しかし、その試みは城島氏によって拒絶され、事態の収拾が依然として困難であることを浮き彫りにしています。
松岡昌宏氏の発言が日テレの姿勢を一変させる
日本テレビは、今年6月に福田博之社長(64)が国分氏の「ザ!鉄腕!DASH!!」降板を発表して以来、コンプライアンス違反の詳細を「プライバシーへの配慮」を理由に一切明らかにせず、国分氏を追い詰めてきました。このため、国分氏は被害者への謝罪や説明責任を果たすことができず、10月には日本弁護士連合会へ人権救済を申し立てる事態に至っています。
しかし、「週刊新潮」12月11日号で、松岡昌宏氏が日テレの対応に対し、「国分さんの降板について、われわれには何の説明もない。(中略)何も説明しない、という日本テレビさんのやり方はコンプライアンス違反にはならないのでしょうか」と強い不信感を表明しました。この発言は日テレ関係者を大いに動揺させ、「潮目が変わった」「悪者になっている」といった声が局内からも上がり始めたといいます。
福田社長の強硬姿勢と一転した「謝罪」の裏側
国分氏は騒動から5カ月が経過した11月26日、記者会見を開き、改めて違反事案の「答え合わせ」を求めました。しかし、福田社長は12月1日の会見でこれを「答え合わせするまでもない」と一蹴し、一方で松岡氏と城島氏には「番組には引き続き出演していただきたい」と関係維持をアピールしました。
この福田社長の強硬な姿勢が一転したのは、松岡氏の発言が報じられた直後、12月10日に日テレが「心からおわびするとともに、(中略)お二人(松岡・城島)のお気持ちを真摯に受け止めたい」とのコメントを突然発表したことから明らかになりました。この急な態度の変化の裏には、実はその前日、12月9日に起きた“ある事件”がありました。
城島茂氏、「撮影に集中したい」と謝罪を拒否
日テレ関係者によると、12月9日に神奈川県横浜市内で「鉄腕!DASH!!」のロケが行われ、元TOKIOメンバーでは城島氏のみが参加していました。このロケの前に、日テレ側は城島氏サイドに対し、「(松岡発言を踏まえ)説明と謝罪に伺いたい」旨を打診しましたが、城島氏は「撮影に集中したい」との理由でこの申し出を拒否したといいます。
城島茂氏、元TOKIOリーダー
日テレがわざわざ単独ロケの現場を狙って城島氏への謝罪を試みたのは、週刊誌での発言を受けて松岡氏に局の対応を納得させるのは難しいと判断したためとみられています。一方、城島氏はこれまで国分氏の問題で表立った発言を控えており、女性誌の直撃に対しても「今後どうなるかは見守っていくしかない」と慎重な言い回しに終始していました。日テレ側は、城島氏であれば直接会って謝罪と説明をすれば、理解を得られると考えたようです。
この一連の動きは、国分氏の降板問題が依然として解決には程遠く、むしろ元TOKIOメンバーと日本テレビの間で複雑な感情と不信感が渦巻いている現状を示しています。今後の展開が注目されます。





