10月27日に投開票が行われた衆院選。TBSラジオでは選挙特番が放送されたが、番組内での元名古屋市長・河村たかし氏(75)の受け答えが物議を醸している。
愛知1区に立候補し、政治団体「日本保守党」の公認を受けた河村氏。もともと旧民主党などで衆院議員を5期務めたが、今回の衆院選で3候補を破り、15年ぶりに国政復帰を果たした。
そんな河村氏は同日23時47分頃、JRN報道特別番組『総選挙2024 <ザ・ジャッジ>有権者の審判は』に「日本保守党」の共同代表として電話出演。司会の荻上チキ氏が「こんばんは、よろしくお願いします」と声をかけると、「はいはい、ハウアーユー?」と一言。
入管難民法の改正と運用の厳正化を公約に掲げていることについて「厳正化とはどういったものでしょうか」と尋ねられると、「まぁ~、入管というか。やっぱりそのやっつけりゃ入れるという発想はやめにゃいかんわな、とにかく人件費で」「根本的なところで、今の発想いうのはちょっとマズいんじゃないの、ということですわ」と返答した。
荻上氏が「家族帯同を許す政府方針を見直すと特定技能の件で書かれています。こちらの意図はいかがでしょうか」と質問すると「家族の?共同親権?」と河村氏はいい、「いや、帯同です」と訂正されると「帯同?あー、一緒にくる、一緒にくるね」「外国人、労働力の問題ね」とコメント。荻上氏は「特定技能です」と再び訂正していた。
フォトジャーナリストの安田菜津紀氏が「家族帯同をどのように見直すんですか?」と聞くと「まぁ、ちょっと、そこはまぁ、細かいというか。規制については、またちょっと、今のところ(笑)」「また国会になってからきちっと、どういうところできちっとやっていくかいうのは、また別個に考えますわ」などとはぐらかした。
ライターの武田砂鉄氏が「公約の中で留学制度の見直しと。安全保障の観点から出身国を厳選するとお書きになられてるんですが、出身国を厳選するというのは、この文字だけ読みますと非常に差別的な文言に思えますけれども、出身国を厳選するとはどういうことでしょうか」と聞くと、「まぁ、それは、ことがありますんでね、これ」と回答。武田氏が「ん?」というと、それでも話を続け、「だから、そういうことについては厳格にやらしてもらうと。日本の国を守らしてもらおうと。まぁ、そういうことですよ」「オール・オア・ナッシングではないですから」と述べた。
「どうやってその国を厳選でするんですか?」と問われると、「いやぁ、それはまぁ(笑)あのー。いろんな状況があるでしょう、そりゃあ」といい、「いろんな状況?」と追及されたところ、「はいはい。そりゃあ」と返答。安田氏が「特定の国の出身者は安全保障上の問題になり得ると考えているということですか」と聞くと、「そうとは言えんですけど」と話した。
安田氏が「でも安全保障上の観点からと書いていますね」と深掘りすると、「安全保障上の観点は当たり前のことじゃないですか、それは」とコメント。そこで安田氏が「なので特定の出身国者は、もしかすると安全保障上に何か問題があるかもしれないということですよね」と尋ねると、「ステレオタイプというか、オール・オア・ナッシングな発想はしませんよ、それは」などとまたもや回答をはぐらかした。
ラジオの出演陣が真剣に話しかけているにも関わらず、ふざけたような挨拶やはぐらかすような回答が多々あった河村氏。また、文脈が噛み合わなかったり、呂律が回っていない場面もあった。そのため、放送を聞いた聴取者は一連の対応に“不真面目”と怒りを覚えた様子。Xには、こんな声が綴られている。
《選挙特番TFしてますが、河村たかし、ラジオなのに酒臭い息を感じてしまいますね こんな人間を送り込んでしまって本当に申し訳ないです》
《ラジオで酔っ払いのおじさんが変なテンションで話してると思ったら、河村たかしさんだった。話も無茶苦茶で、あまりにもショックすぎて眠気が去る。憂いまくる》
《TBSラジオ聴いてるけど河村たかしが想像以上にやばい…うそでしょ…》
《河村たかし酔っ払ってるのか?》
《申し訳ないけど名古屋の人達マジで支持してるの意味不明 放送事故だろこれ》