今回の衆議院選挙では、各地で波乱が巻き起こり、大物政治家たちの落選が相次ぎました。選挙戦を揺るがした注目選挙区の結果と、その背景にあるものとは?
【神奈川20区】自民党の重鎮・甘利明氏が落選!立憲民主党の新人候補が勝利
神奈川20区では、自民党の重鎮である甘利明氏が、立憲民主党の新人候補である大塚小百合氏に敗れるという衝撃的な結果となりました。当選13回を誇るベテラン議員の落選は、選挙戦全体に大きな衝撃を与えました。
甘利氏は、過去にマイナンバーカード担当大臣や自民党の幹事長などを歴任した、まさに自民党を代表する政治家の一人でした。しかし、過去の金銭授受問題などが影響したのか、今回の選挙では苦戦を強いられました。
選挙期間中は、自民党の麻生太郎最高顧問も応援演説に駆けつけるなど、党を挙げての支援を受けましたが、及ばず。選挙後、甘利氏は今後の政治活動について、関係者と相談の上、判断する意向を示しました。
【東京1区】維新の会・音喜多駿政調会長が落選!「ブロガー議員」の挑戦は実らず
東京1区では、日本維新の会の音喜多駿政調会長が落選しました。「ブロガー議員」として知られ、積極的な情報発信で若者を中心に支持を集めていた音喜多氏でしたが、小選挙区での議席獲得はなりませんでした。比例復活も叶わず、無所属での国政復帰は閉ざされる結果となりました。
音喜多氏は、東京都議会議員を経て、2019年の参議院選挙で初当選。その後、日本維新の会の政務調査会長に就任するなど、党内での存在感を高めてきました。
今回の選挙では、東京1区からのくら替え出馬を決断。日本維新の会の馬場伸幸代表も「未来の政治家のモデル」と期待を寄せていましたが、結果は無念なものとなりました。
選挙後、音喜多氏は「地域に根ざした活動時間や、現役世代への支持拡大が足りなかった」と敗因を分析。今後の政治活動については、明言を避けています。
今回の衆議院選挙では、この他にも多くのベテラン議員や、知名度の高い候補者が落選しました。有権者の政治への関心の高まりや、世代交代を求める声が、このような結果に繋がったのかもしれません。