人生100年時代と言われる現代、セカンドライフをどう生きるか?は、多くの人にとって関心の的です。 本記事では、元伊藤忠商事会長であり、民間人初の中国大使を務めた丹羽宇一郎氏の著書『老いた今だから』を参考に、高齢期を充実させるためのヒントを探ります。
高齢者の就労意欲は高い?
日本のシニア層は働き続けることに意欲的で、その傾向は年々高まっています。60歳以上の男女を対象にした調査では、約9割が65歳を超えても収入を得たいと回答し、その中でも「働けるうちはいつまでも」という回答が最も多く、全体の約4割を占めています。
ミドルシニア層(55~64歳)でも、定年退職後も現在の会社で働きたいと希望する人が多く見られます。その理由としては、「慣れ親しんだ就労環境を変えたくない」「これまでのスキルやノウハウを活かしたい」「転職後の人間関係構築が面倒」などが挙げられます。
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多様な働き方を選択肢に
組織に所属する働き方以外にも、フリーランス、起業、異分野への挑戦、ボランティアなど、選択肢は多岐に渡ります。どのような形であれ、社会との繋がりを持ち続けることで、誰かの役に立っている実感や自分の居場所があるという自信に繋がります。
70歳までの定年延長や継続雇用、定年制の廃止は、企業にとって現時点では努力義務とされています。しかし、継続雇用制度の充実や年齢・性別を問わない採用など、高齢者雇用に積極的に取り組む企業も増えています。
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年齢にとらわれず活躍する
実際に、70代、90代になっても現役で活躍する人や、60代、70代で現役を続けながら別の分野で起業する「二刀流」で活動する人もいます。丹羽氏は著書の中で、そうした人々の事例をタイプ別に紹介しています。
高齢になっても社会と関わり、自身の経験やスキルを活かして活躍することは、人生の大きな喜びに繋がります。セカンドライフを充実させるために、ぜひ様々な選択肢を検討してみてください。