衆院選大敗の責任は? 石破首相は続投を表明
10月27日に行われた衆議院選挙で、自民党は65議席減という歴史的大敗を喫し、15年ぶりに自公連立政権が過半数を割り込みました。翌28日、石破茂首相は自民党本部で会見を開き、自身の進退について続投する意向を表明しました。
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石破首相は会見で、「批判に適切に応えながら、現下の厳しい課題に取り組み、国民の生活と日本を守ることで職責を果たしていきたい」と述べ、辞任せず首相の座にとどまる考えを示しました。
党内外から噴出する批判の声 -「居座りメガネ」「他人に厳しく自分に甘い」
しかし、この首相の続投表明に対しては、党内外から批判が殺到しています。
選挙対策委員長を務めた小泉進次郎氏は、いち早く辞任を表明。落選した小里泰弘農林水産大臣や牧原秀樹法務大臣も辞任を表明する中、自公で過半数確保を公約に掲げていた石破首相自身も責任を取るべきだという声が上がっています。
SNS上でも、
- 「増税メガネの次は居座りメガネ 来夏の参院選も負けるぞ」
- 「ゴールポストずらして居座りメガネ。第一次安倍内閣、麻生内閣のとき、何を言ったか忘却」
など、新たなニックネームまで登場する始末。
さらに、
- 「石破総理、安倍元首相時に選挙で負けた際には辞任を要求したのに。。典型的な他人に厳しく自分には甘いように見えます」
- 「石破総理保身のことしか考えてなさそう」
といった厳しい意見も多数寄せられています。
過去の言動との矛盾 – 安倍元首相、麻生元首相への辞任要求
石破氏は、2007年の第1次安倍政権下で行われた参議院選挙で自民党が惨敗した際、続投を表明した安倍晋三氏に対して、党の総務会で「選挙で負けたにもかかわらず、続投するのは理屈が通らない」と公然と辞任を求めていました。
また、2009年の麻生内閣末期には、官邸で「首相が後任を決めればいい」と退陣を促し、率先して “麻生太郎降ろし” に加担した経緯もあります。
これらの過去の言動から、「他人に厳しく、自分に甘い」と批判されるのも無理はないでしょう。
党内からも責任追及の声 – 小野田紀美氏、山田宏氏が苦言
自民党の小野田紀美参議院議員は、10月28日に自身のSNSで、
今回の選挙は自民党石破政権への信を問う選挙では?自民党石破政権への信を問うてこの結果、ということを軽視しすぎではないのか
と投稿。
山田宏参議院議員も、
選対委員長の辞任で済む話ではないでしょ。与党過半数割れですよ
と、党内からも首相の責任を問う声が上がっています。
石破首相は、果たしてこのまま居座り続けることができるのでしょうか。