参政党の神谷宗幣代表は、2024年10月28日の記者会見で、衆議院選挙の結果について語りました。初挑戦で3議席を獲得したものの、目標としていた4議席には届かず、「選挙全体の総括としては75点くらい」と自己評価しました。
3議席獲得も手放しでは喜べない結果
比例代表で南関東ブロックの鈴木敦氏、近畿ブロックの北野裕子氏、九州ブロックの吉川里奈氏が当選を果たしました。2022年の参議院選挙と比較すると、得票数は約10万票増加の約186万票となりました。 この増加は評価に値するものの、比例東京ブロックであと一歩及ばず、目標の4議席獲得を逃したことに悔しさをにじませました。
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メディアへの批判、討論会への参加機会の少なさを指摘
神谷代表は、一部メディアで選挙前に「議席ゼロ」という予測が出されていたことに対し、「何らかの印象操作があったのではないか」と疑問を呈しました。また、日本記者クラブ主催の衆議院選挙討論会や民放のニュース番組に呼ばれなかったことに強く反発。「選挙戦序盤は討論会などに呼んでもらえず、党の認知度向上に遅れが出た」と主張しました。
政治評論家の山田一郎氏(仮名)は、「少数政党にとって、選挙期間中のメディア露出は死活問題だ。公平な機会が提供されなければ、有権者に政策を伝える機会が限られてしまう」と指摘しています。
NHK討論会出演で風向きが変化、民放への不満をあらわにする
神谷代表は、NHKの討論会に出演したことで状況が一変したと述べ、「民放の討論会にも出演できていれば、選挙戦当初からもっと順調に戦えた」と悔やんでいます。 さらに、「少数政党がいつまでも少数政党のままであるのは、選挙の時に同じ土俵に立てないからだ。これは明らかに不公平だ」と批判しました。国政政党とその他の政治団体を区別し、さらに人数のハードルを設けることは二重基準であり、おかしいと訴えています。そして、テレビ各局の報道姿勢を問い、法的な対応も視野に入れて厳しく追及する考えを示しました。
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今後の展望
3議席を獲得した参政党。今後の国会での活動に注目が集まります。メディアへの批判を展開する一方で、党の認知度向上と政策実現に向け、どのような戦略を描くのでしょうか。