女優の村田寛奈さんが、10月31日から浅草九劇で上演されるホラーミュージカル『キッチュ&ホラー・イン・モータース』で、なんと「車になりたい女・ミサキ」という奇想天外な役柄に挑戦します。14年間所属した事務所からの独立という大きな転機を迎える中、27歳の村田さんが今、何を思い、どのような未来を描いているのか、迫ってみました。
初のミュージカル、そして新たな挑戦
初のミュージカル出演となる本作で、村田さんが演じるのは「車になりたい女・ミサキ」。「ここまで現実離れした作品は初めて」と語る村田さん。ミュージカルという新たなジャンルへの挑戦にも、「どこまで振り切れるか、自分自身への挑戦です」と意気込みを語っています。
村田寛奈さん
今回の出演のきっかけは、村田さんの初舞台『ローファーズハイ!!』(2017年)の演出を務めた益山貴司氏との再会でした。7年ぶりの再会で、益山氏からいきなり「村田は車になりたい女の子をやってもらうから」と言われたというエピソードも。「どんな作品になるのか想像もつかない」と驚きながらも、台本を読み進めるうちに期待感が高まっていったそうです。
全員初対面のキャスト陣との化学反応
共演するキャストは全員が初対面。初顔合わせの本読みで、他のキャストの熱量に圧倒され、「これは置いていかれる!」と焦りを感じたという村田さん。しかし、その刺激が新たなエネルギーとなり、作品へのモチベーションを高めているようです。
観客参加型ミュージカルで劇場一体に
本作は観客参加型のミュージカルとなっており、九劇の舞台全体を使った演出で観客を巻き込みます。「お客様にも参加してもらうシーンもあるので、劇場全体が一体となった作品になると思います」と村田さんは期待を込めて語っています。
歌手から女優へ、表現の幅を広げる村田寛奈
6歳で歌手になる夢を抱き、モーニング娘。に憧れてダンススクールに通い始めた村田さん。13歳でガールズユニット・9nineに加入し、19年の活動休止までグループ活動に専念しました。その後、ソロ活動を開始し、新たな挑戦として女優の道へ。
妖艶な表情の村田寛奈さん
「映画やドラマもあまり見てこなかった」という村田さんですが、年齢を重ねるにつれて興味を持つようになり、17年に舞台のオファーを受けたことが転機となりました。「ダンス以外にも表現方法があるんだ」と気づき、演技の面白さに目覚めたそうです。 益山氏から「どれだけ自分を解放できるか」ということを教わり、殻を破ることができたと語っています。
事務所独立、そして未来へ
14年間所属した事務所から独立という大きな決断をした村田さん。心機一転、新たな環境で更なる飛躍を目指します。ホラーミュージカル『キッチュ&ホラー・イン・モータース』での「車になりたい女」という挑戦的な役柄を通して、どのような新たな一面を見せてくれるのか、今から楽しみです。