東京都心部でネズミ被害が急増!マンション上層階も例外にあらず!効果的な対策とは?

東京都心部におけるネズミ被害の深刻化が止まらない。飲食店から出る生ゴミを餌とするネズミが繁殖し、環境を悪化させているだけでなく、近年ではマンションの高層階にまで被害が及んでいる。本記事では、東京都のネズミ被害の現状と、その効果的な対策について詳しく解説する。

ネズミ被害の現状:相談件数は10年前の約2倍に

東京都ペストコントロール協会によると、2023年のネズミ相談件数は3629件と、前年比約27%増、10年前の約2倍に達している。東京都は2017年に「東京都ネズミ防除指針」を公開し、被害の低減化を目指しているものの、増加傾向に歯止めがかからない状況だ。都心の再開発に伴い、ネズミの行動範囲も変化し、住居エリアでの発生が増加していることが、相談件数増加の要因の一つと考えられる。

東京都のネズミ被害相談件数の推移東京都のネズミ被害相談件数の推移

マンション上層階での被害事例:深夜の物音の正体は…

都内マンション2階に住むAさんは、今年8月頃から深夜にベランダで物音を聞くようになり、その正体がネズミであることを確認した。毎晩のようにネズミが出現し、Aさんは不安を募らせている。東京都ペストコントロール協会事務局の奥村氏によると、Aさんのケースはクマネズミによる被害の可能性が高いという。クマネズミは高い場所に登る能力が高く、マンションの高層階でも容易に侵入できるため、注意が必要だ。マンションは天敵も少なく、ネズミにとって格好の住処となっている。

クマネズミの特徴と被害

クマネズミは運動能力が高く、建物内で営巣する習性がある。500円玉ほどの小さな穴からでも侵入可能で、人の気配がない場合は玄関や窓からも侵入する。ネズミは集団生活をしないため、繁殖すると住み家や餌場を求めて拡散していく。被害としては、モノをかじられたり、糞尿による汚染、さらにはエアコンの電線をかじられるといった事例も報告されている。

ネズミによる感染症リスク:食中毒やその他感染症に注意

ネズミによる被害は物理的なものだけでなく、感染症のリスクも伴う。サルモネラ症、レプトスピラ症(ワイル病)、ツツガムシ病、鼠咬症など、食中毒をはじめとする様々な感染症を媒介するため、駆除の際には十分な注意が必要となる。安易な駆除は感染リスクを高める可能性があるため、専門業者への相談が推奨される。

マンションに侵入するネズミマンションに侵入するネズミ

効果的なネズミ対策:専門家への相談が重要

ネズミ被害を防ぐためには、まず家屋への侵入経路を断つことが重要だ。小さな隙間も塞ぎ、食べ残しや生ゴミは密閉容器に入れて保管する。また、定期的な清掃も効果的だ。既にネズミが侵入している場合は、専門の駆除業者に相談することをおすすめする。駆除業者では、状況に合わせた適切な方法で駆除を行い、再発防止策も提案してくれる。

まとめ:ネズミ被害から身を守るために

東京都心部でのネズミ被害は増加傾向にあり、マンションの高層階も例外ではない。ネズミによる被害は、物理的な損害だけでなく、感染症のリスクも伴う深刻な問題だ。日頃から予防策を講じ、被害に遭った場合は速やかに専門業者に相談することで、安全で快適な生活環境を守ることができる。