ユニクロの人気商品「ブラトップ」の最新テレビコマーシャルが、女優・綾瀬はるかさんの起用にもかかわらず、その露出度の高さから消費者の間で賛否両論を巻き起こしています。ユニクロが提案する「ブラトップをアウターとして着用する」新スタイルに対し、世間では依然として「下着」という認識が根強く、そのギャップが注目されています。
「LifeWear」アンバサダー綾瀬はるかとCMの狙い
綾瀬はるかさんは2021年からユニクロの「LifeWear」スペシャルアンバサダーを務めており、彼女の持つナチュラルで爽やかなイメージはブランドのコンセプトと合致し、多くのCMが話題を呼んできました。しかし、「ブラとキャミソールが一体化したブラトップ」をフィーチャーしたCMでは、これまでのCMとは異なる露出表現が用いられ、特にその着こなし方について議論が起きています。ユニクロ側はブラトップの手軽さやファッション性をアピールし、単体での外出も可能というメッセージを打ち出しています。
高露出CMへの具体的な反響
3月から放送された「LifeとWear/親友」編では、綾瀬さんが冒頭で上半身裸で窓辺に立つシーンが登場。その後、親友と共にエアリズムのブラタンクトップを着用し、シャツを羽織って海へ出かける様子が描かれました。この演出には綾瀬さんの美しい背中を称賛する声がある一方で、「なぜ裸なのか」「薄着すぎる」といった疑問の声が多数寄せられました。
さらに、5月公開の「LifeとWear/ホップステップ夏」編では、背中や肩周りが大きく開いたホルターネックのブラトップを一枚で着用し外出する綾瀬さんの姿が映し出され、「さ、おでかけブラトップ!」というメッセージが強調されました。ユニクロのこうしたアプローチに対し、X(旧Twitter)では多くのユーザーが抵抗感を表明しています。
ユニクロCM「LifeとWear/親友」編で背中を向け窓辺に立つ綾瀬はるか
SNSが示す「ブラトップ=下着」の認識
SNS上の反応を見ると、「ユニクロのブラトップ一枚で出かけるのは綾瀬はるかさん以外は無理」「モデルだから似合うスタイル」「ブラトップはまだまだ下着のイメージが強い」といった意見が多く見受けられます。女性からは「下着すぎて落ち着かない」という声が、男性からも「目のやり場に困る」といったコメントが上がるなど、性別を問わずブラトップの単独着用には心理的な抵抗があるようです。
芸能記者の見解によれば、綾瀬さんの持ち前の爽やかさと華奢な体型がこのスタイルを見事に着こなしているものの、それは女優だからこそ似合うといえる側面が大きいと指摘しています。海外ではよく見られるファッションスタイルである一方で、日本では「下着」としてのイメージが根強く、社会的に馴染むにはまだ時間を要するのかもしれません。
ユニクロのブラトップCMに出演する女優・綾瀬はるか
まとめ
ユニクロの「ブラトップ」CMは、綾瀬はるかさんの影響力によって注目を集めつつも、ブランドが目指す「アウターとしてのブラトップ」と、日本の消費者が抱く「下着」という認識との間に明確なギャップがあることを浮き彫りにしました。この「高露出スタイル」が、綾瀬はるかさんという特定のアイコン抜きに広く受け入れられるかどうかが、今後の日本のカジュアルウェア市場におけるブラトップの位置付けを左右する鍵となりそうです。