最低賃金1500円は「経済再生の試金石」 経済同友会・新浪氏


 経済同友会は10月、最低賃金を3年以内に全国加重平均で1500円に引き上げるよう石破首相に要望した。2020年代に1500円に引き上げることをめざす石破政権の目標より早いペースだ。

 要望の狙いについて新浪氏は「最低賃金が1500円になると思えば、中小企業がITやデジタル、AI(人工知能)など生産性を上げるツールを使うようになる。生産性を上げてから賃金を上げるのでなく、人手不足で賃金が上がる前提で生産性を上げる」ことにあると説明。こうした企業経営の変化を起こせるかどうかが、「潜在成長率を高め、日本経済を再生できるかどうかの試金石」だと強調し、「1500円をめざして最低賃金を上げていく機運をつくることが政労使の仕事だ」と訴えた。

朝日新聞社



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