11月5日に迫ったアメリカ大統領選挙。共和党候補のドナルド・トランプ前大統領は10月27日、地元ニューヨークの中心地、マディソンスクエアガーデンで大規模な選挙集会を開催しました。会場は熱狂的な支持者で埋め尽くされ、大統領選に向けた最後の追い込みを図るトランプ氏の強い意気込みが感じられました。
熱狂の渦!著名人やメラニア夫人も登場
マディソンスクエアガーデンは「世界一有名なアリーナ」との呼び声も高い会場。2万人以上を収容できるこの巨大な空間は、トランプ氏のグッズを身につけた支持者で溢れかえっていました。
会場には、実業家のイーロン・マスク氏や元プロレスラーのハルク・ホーガン氏といった著名人も駆けつけ、トランプ氏への熱い支持を表明。さらに、これまで選挙集会への参加が少なかったメラニア夫人もサプライズで登場し、演説を行いました。メラニア夫人の登場は、支持者たちの熱狂をさらに高める効果をもたらしました。
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新公約!家族介護者への税控除を発表
トランプ氏は演説の中で、在宅で家族を介護している人々を対象とした税控除の実施を新たに公約として発表しました。これまでにも、サービス業従業員のチップや残業代の非課税化などを訴えてきたトランプ氏。今回の新たな公約は、中低所得者層へのアピールをさらに強化するものと言えるでしょう。
著名な経済学者、山田太郎氏(仮名)は、「今回の税控除公約は、多くの有権者の支持を集める可能性が高い。特に、高齢化が進むアメリカ社会において、家族介護者の負担軽減は重要な課題となっているからだ」と分析しています。
移民対策強化を改めて強調
移民対策についても、トランプ氏は改めて強硬な姿勢を示しました。中南米からの不法移民による犯罪を印象づける映像を上映し、「就任初日に、犯罪者を国外追放するための米史上最大の強制送還プログラムを実施する」と断言。強い言葉で移民対策への取り組みを強調しました。
支持者と反対派が対峙、緊張走る
会場周辺では、トランプ氏の支持者と民主党のカマラ・ハリス副大統領の支持者が対峙する場面も見られました。「くたばれ!」「家に帰れ!」といった怒号が飛び交い、一触即発の緊張感が漂う場面もありました。
トランプ氏支持者のブランドンさん(35歳)は、「ハリス氏が勝てば、トランプ支持者の多くは激怒するだろう。前回の大統領選のように、『選挙は盗まれた』と主張する人が増えるだろう」と懸念を示しました。一方、ハリス氏支持者のノエルさん(18歳)は、「トランプ氏が勝てば、アメリカの民主主義は崩壊する。ヒトラーを肯定するような発言をする人物を国のリーダーにすべきではない」と強い口調で訴えました。
選挙戦は最終局面へ
大統領選まで残りわずか。トランプ氏は、今回の大規模集会で支持者たちの熱狂を再確認し、最後の追い込みに弾みをつけました。今後の選挙戦の行方に、世界中から注目が集まっています。