アメリカ大統領選挙は、世界情勢を左右する一大イベント。2024年の大統領選も、世界中から熱い視線が注がれています。この記事では、大統領選挙の日程、仕組み、そして勝敗の行方を左右する激戦州について分かりやすく解説します。
アメリカ大統領選挙はいつ?
2024年のアメリカ大統領選挙は、11月5日(火)に実施されます。これは「11月の第1月曜日の次の火曜日」という法律に基づいています。投票は日本時間の5日夜から開始され、開票は6日午前中に始まります。大勢が判明するのは、過去の例から見て日本時間の夕方から夜にかけてと予想されます。しかし、2020年の大統領選のように、最終結果が出るまで数日かかる可能性も否定できません。
アメリカ大統領選挙の投票
選挙人制度とは?
アメリカ大統領選挙は、単純な得票数で勝敗が決まるわけではありません。「選挙人」と呼ばれる代表者538人を獲得した候補者が勝利となります。各州には人口に応じて選挙人が割り当てられており、原則として各州の勝者がその州の選挙人をすべて獲得する「勝者総取り方式」となっています。
例えば、カリフォルニア州には54人の選挙人がいます。もしハリス氏がトランプ氏よりも1票多く得票した場合、ハリス氏が54人全員の選挙人を獲得することになります。このようにして、全米50州と首都ワシントンで選挙人を争い、過半数(270人)を獲得した候補者が大統領に選出されます。
この制度のため、全国の総得票数で負けても、選挙人を多く獲得すれば大統領になれるという逆転現象が起こり得ます。実際に、2016年の大統領選では、ヒラリー・クリントン氏が総得票数でドナルド・トランプ氏を上回りましたが、選挙人獲得数で及ばず、トランプ氏が勝利しました。
選挙人制度の説明図
勝敗のカギを握る激戦州
伝統的に特定の政党を支持する傾向が強い州がある一方、「激戦州」と呼ばれる州では、どちらの候補が勝利するのか予測が困難です。2024年の大統領選における主な激戦州は、ペンシルベニア州、ノースカロライナ州、ジョージア州、ミシガン州、アリゾナ州、ウィスコンシン州、ネバダ州の7州です。これらの州での勝敗が、大統領選全体の行方を大きく左右すると考えられています。
政治アナリストの山田一郎氏(仮名)は、「激戦州での有権者の動向は、選挙結果を左右する重要な要素です。各候補者は、これらの州で集中的に遊説を行い、支持を拡大しようと努力しています」と述べています。
激戦州の地図
大統領就任はいつ?
大統領選挙で勝利した候補者は、一定の移行期間を経て、翌年の1月20日にワシントンD.C.で行われる就任式で宣誓を行い、正式に大統領に就任します。
2024年のアメリカ大統領選挙は、世界にとって極めて重要な選挙です。今後の国際情勢を占う上でも、その行方に注目が集まります。