夢を掴んだ男!渡辺隆二郎、初主演映画「Good Dreams」大ヒットで感謝!

映画「Good Dreams」で初主演を飾った俳優・渡辺隆二郎さん(56)。公開当初2週間の予定を延長、3週目に突入する異例のヒットを受け、喜びを語りました。下町の温かい物語と、渡辺さん自身の波乱万丈の人生が重なり、多くの観客の心を掴んでいます。

30年の苦労が実を結ぶ

10月18日に公開された映画「Good Dreams」は、当初2週間限定上映の予定でしたが、好評につき3週目に突入。ユナイテッド・シネマ豊洲で行われた舞台挨拶で、トレードマークのリーゼントに紫のスーツ姿の渡辺さんは、「3週目?いいのかな?と思いました。うれしいけれど、ちょっと恥ずかしいです」と、喜びと照れを隠せない様子でした。

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26歳で芸能界入りした渡辺さんですが、30年間、無名の役者として苦労を重ねてきました。生活のために魚河岸や工事現場で働きながら、いつか来るチャンスのために早朝ランニングや武道トレーニングを欠かさず続けてきたそうです。

病魔との闘い、そして映画製作へ

43歳と51歳の時に大腸がん、舌にも腫瘍が見つかり手術、さらに2度の顔面麻痺を経験。まさに波乱万丈の人生を送ってきました。

そんな渡辺さんに魅力を感じた井上竜太監督は、渡辺さんを主演に映画を製作することを決意。クラウドファンディングで資金を集め、ついに夢の実現に向けて動き出しました。

しかし、クランクイン直前の昨年1月、渡辺さんは脳梗塞で倒れ緊急入院。視力障害や歩行困難に見舞われ、映画製作は絶望的と思われました。

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ところが、驚異的な回復力でリハビリに励んだ渡辺さんは、予定通り撮影に臨むことができました。まさに奇跡の復活劇と言えるでしょう。映画評論家の山田花子さん(仮名)は、「困難を乗り越え夢を実現させた渡辺さんの姿は、まさに映画そのもの。感動せずにはいられません。」と語っています。

下町を舞台にした心温まる物語

東京・亀戸を舞台にした「Good Dreams」は、売れない役者りゅうちゃん(渡辺さん)が人助けに奔走する、笑いと涙の物語。渡辺さんをあて書きしたという脚本は、等身大の彼の魅力を引き出しています。「涙があふれた」「勇気をもらいました」といった観客の声が多数寄せられているそうです。

舞台挨拶で渡辺さんは、「“作品を見て明日から頑張ろうと思いました”という感想をもらい、うれしかったです」と感謝を述べつつ、「“時代遅れのリーゼントですね”というコメントもありましたが、それは勘弁してください」とユーモアを交えて会場を沸かせました。

夢を諦めないことの大切さ

渡辺隆二郎さんの物語は、夢を諦めずに努力することの大切さを教えてくれます。映画「Good Dreams」は、単なるエンターテイメント作品ではなく、多くの人に勇気を与える、まさに「夢」のような作品と言えるでしょう。