更年期は、女性の体に大きな変化をもたらす時期。心身の不調に悩まされる方も多いのではないでしょうか。今回は、C.C.ガールズとして活躍し、現在は女優、タレントとして幅広く活動する藤森夕子さん(55)の更年期体験談から、ホルモンバランスを整え、健やかに過ごすためのヒントを探ります。
30歳でバセドウ病発症、ホルモンとの付き合い方を学ぶ
藤森さんは30歳という若さでバセドウ病を発症しました。多忙な日々を送る中、息切れや汗、イライラ、体重減少といった症状に悩まされ、検査の結果、バセドウ病と診断されました。
藤森夕子さん
それまでホルモンについて意識したことがなかった藤森さんは、この経験を通して、ホルモンバランスの乱れが体に大きな影響を与えることを実感。放射性ヨウ素治療後には甲状腺機能低下症になり、更年期のような症状にも悩まされたといいます。
ホルモンバランスの乱れを見逃さない!
藤森さんの経験は、私たちにホルモンバランスの大切さを教えてくれます。更年期だけでなく、若い世代でもホルモンバランスは乱れる可能性があります。自身の体の変化に耳を傾け、異変を感じたら早めに専門医に相談することが大切です。
子宮内膜症、子宮頸部高度異形成…更年期に襲いかかる試練
50歳を迎えた頃、藤森さんは下腹部の痙攣や不正出血、生理痛といった症状に悩まされるように。婦人科を受診した結果、子宮内膜症によるチョコレート嚢胞の疑いと、子宮頸部高度異形成と診断されました。子宮頸がんの前段階である高度異形成は早急な対処が必要で、藤森さんは子宮頸部円錐除去手術と卵巣摘出手術を受けました。
定期検診で早期発見・早期治療を!
藤森さんのように、更年期は婦人科系の疾患のリスクが高まる時期でもあります。定期的な検診を受けることで、早期発見・早期治療につながり、深刻な事態を防ぐことができます。婦人科検診をためらわずに受診しましょう。
更年期を健やかに過ごすために…藤森さんからのメッセージ
数々の困難を乗り越えてきた藤森さんは、自身の経験を通して、更年期を健やかに過ごすための大切さを発信しています。食生活や運動、ストレス管理など、日常生活の中でできることから始めて、心身ともに健康な状態を維持することが重要です。「更年期だから仕方ない」と諦めずに、前向きに更年期と向き合いましょう。
栄養バランスの取れた食事、適度な運動を心がけましょう
更年期には、女性ホルモンの減少によって様々な不調が現れやすくなります。栄養バランスの取れた食事や適度な運動は、ホルモンバランスの調整や健康維持に役立ちます。例えば、大豆製品に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをすることで知られています。(※参考:日本更年期医学会)
更年期を乗り越え、輝く未来へ
更年期は、人生の新たなステージへの転換期でもあります。ホルモンバランスの変化に戸惑うこともありますが、自分自身の体と心に向き合い、適切なケアをすることで、更年期を健やかに乗り越え、輝く未来を築くことができるはずです。
この記事が、更年期に悩む女性たちの支えとなれば幸いです。皆さんの更年期が、より良いものとなりますように。