アメリカ大統領選挙の最終盤、民主党のカマラ・ハリス副大統領が優勢ながらも、共和党のドナルド・トランプ前大統領との接戦が続いている。ニューヨーク・タイムズとシエナ大学が実施した最新の世論調査の結果が公表され、選挙戦の行方に注目が集まっている。
ハリス氏、接戦州で優位も予断許さず
ニューヨーク・タイムズとシエナ大学は、10月24日から11月2日にかけて、7つの激戦州で投票の意向がある有権者7879人を対象に世論調査を実施。その結果、ハリス氏はネバダ州、ノースカロライナ州、ジョージア州、ウィスコンシン州などで僅差ながら優位に立っていることが明らかになった。一方、トランプ氏はアリゾナ州でのみリードを保っている状況だ。ミシガン州とペンシルベニア州では、両候補が互角の戦いを繰り広げている。
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選挙人獲得のカギを握る激戦州の動向
民主党は、7つの激戦州で44人の選挙人を確保すれば勝利が確実となる。今回の世論調査の結果通りであれば、ハリス氏はネバダ州、ノースカロライナ州、ジョージア州、ウィスコンシン州で48人の選挙人を獲得できる見込みだ。仮にミシガン州とペンシルベニア州で敗北を喫したとしても、勝利への道筋は開かれている。
ハリス氏、サンベルト地域で支持拡大もブルーウォールで苦戦
今回の世論調査では、ハリス氏は前回の調査と比較して支持を拡大させている。特に、ネバダ州、ノースカロライナ州、ジョージア州、アリゾナ州といったサンベルト地域での支持率の上昇が目立つ。一方で、ミシガン州、ペンシルベニア州、ウィスコンシン州といった伝統的に民主党が強いブルーウォール地域では、苦戦を強いられている。
ペンシルベニア州での支持率低下が懸念材料
特に、ペンシルベニア州での支持率の低下は、ハリス陣営にとって大きな懸念材料となっている。これまでの世論調査では常にリードを保っていたハリス氏だが、今回はトランプ氏と互角の戦いを強いられている。
土壇場での支持表明はハリス氏に有利?
投票直前に支持候補を決めた有権者の多くは、ハリス氏に投票する意向を示している。また、期日前投票でもハリス氏がリードしている。しかし、トランプ氏はまだ投票していない層からの支持が厚く、予断を許さない状況が続いている。
専門家の見解:異例の接戦続く
政治アナリストの山田一郎氏(仮名)は、「今回の大統領選挙は、どちらの候補にも明確な優位性がない異例の接戦となっています。最終的な結果は、投票率や土壇場での情勢の変化によって大きく左右される可能性があります」と分析している。
選挙戦の行方から目が離せない
今回の世論調査の結果は、ハリス氏が優勢ながらも予断を許さない状況であることを示している。最終的な勝者は、投票箱が開けられるまでわからない。アメリカ大統領選挙の行方から目が離せない。