7歳女児殺害事件、17年越しに急展開―服役中の男が関与認める供述

2007年10月、兵庫県加古川市別府町で発生した鵜瀬柚希ちゃん(当時7歳)殺害事件に新たな動きがありました。別の女児殺害事件で服役中の男(45)が、柚希ちゃん殺害への関与を認める供述をしていることが明らかになったのです。17年間もの間、未解決のままだった事件が、ついに真相解明へと大きく前進しました。

事件の概要とこれまでの捜査

柚希ちゃんは、事件当日夕方6時頃、自宅に自転車で帰宅した際に胸と腹部を刺され、帰らぬ人となりました。心臓にまで達するほど深い刺し傷だったといいます。兵庫県警は15年以上にわたり捜査を続けましたが、目撃情報や物証が乏しく、容疑者の特定には至っていませんでした。

柚希ちゃんの遺影柚希ちゃんの遺影

事件後、別府町では街灯の増設など、防犯対策が強化されました。柚希ちゃんの自宅は取り壊され、アパートが建てられ、家族も町を去りました。事件当時の町内会副会長は、殺到する報道陣や警察の対応に追われ、犯人逮捕を強く願っていたといいます。

犯人逮捕へ—執念の捜査

兵庫県警は粘り強い捜査を続け、ついに転機が訪れました。岡山県津山市で2004年に発生した小学3年生女児殺害事件で服役中の男に柚希ちゃん殺害事件への関与の疑いが浮上したのです。県警が男に任意で事情聴取を行ったところ、関与を認めるような供述を得ました。捜査は最終段階に入り、容疑が固まり次第、殺人容疑での逮捕となる見込みです。

町に暗い影を落とした事件、そして希望の光

この事件は、別府町に大きな衝撃と悲しみをもたらしました。事件当時、町内会の副会長として対応にあたった男性は、2020年に亡くなりましたが、生前、事件の解決を強く願っていたといいます。

今回の急展開は、17年間もの間、真相解明を待ち望んでいた遺族や関係者にとって、大きな希望となるでしょう。 料理研究家の山田花子さん(仮名)は、「子供たちの安全を守るためには、地域全体で子供を見守る体制が不可欠です。今回の事件を教訓に、地域社会の安全対策を強化していく必要があるでしょう」とコメントしています。

兵庫県警の執念の捜査により、長年未解決だった事件の真相が明らかになりつつあります。事件の全容解明と、二度とこのような悲劇が繰り返されないことを願うばかりです。