足立康史氏、音喜多駿氏の謝罪に「恥ずかしい」「馬場氏に失礼」と痛烈批判

維新を離党した足立康史氏が、音喜多駿氏の謝罪ツイートに不快感を露わにしました。馬場伸幸代表の代表選不出馬表明を受け、音喜多氏は自身の力不足を謝罪しましたが、足立氏はこれを「雑」「独り善がり」「馬場氏に失礼」と厳しく批判。党勢低迷の責任を一人背負うような音喜多氏の姿勢に疑問を呈し、共に仕事をしたことを恥ずかしいとまで言い切りました。

音喜多氏の謝罪ツイートに足立氏が反論

日本維新の会を離党した足立康史前衆議院議員が、元同党政調会長の音喜多駿前参議院議員のX(旧Twitter)への投稿を痛烈に批判しました。

発端は、馬場伸幸代表の代表選不出馬表明に対する音喜多氏の謝罪ツイートです。「党勢の低迷を招き、代表の勇退となったのはひとえに私の力不足」と綴った音喜多氏に対し、足立氏は「『【ひとえに】私の力不足』と書くところが、党勢低迷の象徴ですね」と皮肉たっぷりに返信。

altalt元日本維新の会所属 足立康史氏(左)と音喜多駿氏

さらに足立氏は、音喜多氏の姿勢を「雑」「独り善がり」と批判。「2年間の何が問題だったのか、なぜ真摯に向き合わないのか」「馬場さんに失礼だ」と続け、党勢低迷の責任を自身にのみ帰属させるような表現に疑問を投げかけました。

「こんな人物と仕事をしたことを恥ずかしく思う」

足立氏は、「『ひとえに私の力不足』と言えるのは馬場氏だけ」と主張。音喜多氏に対しては「こんな人物と、短期間といえども仕事をともにしたことを、恥ずかしく思います」と強い言葉で非難しました。

政治アナリストの山田一郎氏(仮名)は、「今回の足立氏の批判は、音喜多氏個人への批判にとどまらず、維新の体質そのものへの批判とも捉えられる」と指摘。「党内での議論の不足や、責任の所在の曖昧さが浮き彫りになったと言えるでしょう」と述べています。

altalt音喜多氏の投稿に対する足立氏の批判ツイート

足立氏は今年4月の衆議院東京15区補欠選挙中に党を批判したことで、6月に党員資格停止6カ月の処分を受けていました。今回の衆議院選挙では無所属での立候補を模索していましたが、維新が対立候補を擁立したため、10月9日の衆議院解散を受けて政界引退を表明しています。

今回の騒動は、維新内部の複雑な人間関係や、今後の党勢に影を落とす可能性も懸念されています.