子供の肌の乾燥、気になりますよね。特に冬場は乾燥がひどくなり、かゆみや炎症を起こしてしまうことも。今回は、子供の乾燥肌対策について、食事とスキンケアの両面から詳しく解説します。
食事でできる乾燥肌対策
肌の乾燥は、肌のバリア機能が低下しているサイン。バリア機能を強化するには、栄養バランスの良い食事が不可欠です。特に注目したい栄養素は、DHA、EPA、ビタミンD、亜鉛です。
オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)の重要性
DHAとEPAは、青魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸です。これらの栄養素は、肌の炎症を抑え、バリア機能を強化する効果が期待できます。[1] 東京大学医学部附属病院の小児科医、伊藤明子先生によると、DHA・EPAの摂取不足は、子供の乾燥肌やアトピー性皮膚炎の悪化につながる可能性があると指摘しています。(※架空の専門家談)
DHAとEPAを含む食材
毎日の食卓に、さんま、いわし、さばなどの青魚を取り入れるのが理想的です。魚が苦手な場合は、DHA・EPAサプリメントを活用するのも良いでしょう。味噌汁に混ぜるなど、工夫して摂取しましょう。
ビタミンDと亜鉛のパワー
ビタミンDは、免疫機能の調整に重要な役割を果たし、肌の健康維持にも関わっています。亜鉛は、皮膚の新陳代謝を促進し、バリア機能をサポートします。これらの栄養素は、肉類、卵、きのこ類などに多く含まれています。バランスの良い食事を心がけ、不足しないようにしましょう。
効果的なスキンケア方法
食事で体内からケアするのと同時に、スキンケアで外側からも肌を保護することが大切です。
保湿と保護の二段階ケア
乾燥した肌には、保湿剤と保護剤の二段階ケアが効果的です。「保湿」は、肌に水分を補給し、「保護」は、補給した水分を逃さないようにフタをする役割を果たします。
保湿剤の選び方
保湿剤は、ヘパリン類似物質配合のものがおすすめです。肌への刺激が少なく、保湿効果が高いのが特徴です。市販のセラミド配合の保湿剤も効果的です。
保湿剤のイメージ
保護剤の選び方
保護剤は、ワセリンがおすすめです。ワセリンは、肌に膜を張り、水分の蒸発を防ぎます。
スキンケアのポイント
お風呂上がりは、肌の水分が蒸発しやすいので、3分以内に保湿剤と保護剤を塗るようにしましょう。ティッシュペーパーが肌に軽くくっつくくらい、たっぷりと塗るのがポイントです。ゴシゴシこすらず、優しくなじませるように塗ってください。
まとめ
子供の乾燥肌対策には、食事とスキンケアの両方が重要です。DHA・EPA、ビタミンD、亜鉛などの栄養素を積極的に摂取し、保湿と保護の二段階スキンケアを実践することで、子供の肌を守りましょう。
[1] Huang TH, et al. Cosmetic and Therapeutic Applications of Fish Oil’s Fatty Acids on the Skin. Mar Drugs. 2018 Jul 30; 16(8):256.